書く前に、自社の分析と戦略を!
効果的な広告のタイトルと説明文の7パターンのうち「限定型」「贅沢型」を解説した。では、自社の製品やサービスの広告をどのパターンにするかを決めるにはどうしたらいいのだろう。
実は、広告のタイトルや説明文をつくる前にやっておくことがある。広告の作成過程を3つに分けるとすると、広告を書くのは最後の作業。その前に2つのステップを経る必要があるのだ。
ステップ1は「自社を取り巻く環境の分析」。「自社」「顧客」「競合」についての分析が必要だ。
ステップ2は「自社の戦略を考える」こと。「製品やサービスの特徴」「価格」「流通」「顧客とのコミュニケーション方法」といった展開戦略を整理する段階だ。
五所川原農園のリンゴの場合、ステップ1と2は次のようになる。
ステップ1: 自社を取り巻く環境の分析 | ||
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分析項目 | 五所川原農園の場合 | |
自社について | 製品やサービスなどの特徴は何? | ・五所川原のリンゴ農家 |
・創業50年 | ||
顧客について | 対象の顧客はどんな人? | ・全国、男女問わず |
・一般家庭 | ||
・リンゴ好き | ||
競合他社について | どんな競合他社が考えられるか? | ・青森、長野のリンゴ農家 |
・リンゴ以外の果物農家 | ||
・近所のスーパー |
ステップ2: 自社の戦略を考える | ||
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戦略 | 五所川原農園の場合 | |
製品・サービスについて | 特徴や優位性は? | ・青森県産(名産地) |
・産地直送品 | ||
・特A級のリンゴ(味に自信) | ||
価格について | 高級志向か? | ・安くはない |
バリュー価格か? | ・ただし、2ケースで割引 | |
流通について | 実店舗で販売か? | ・オンライン販売 |
オンライン販売か? | ・季節限定(限定感がある) | |
コミュニケーションについて | 顧客へのアプローチ方法は? | ・ホームページ |
・検索連動型広告 |
戦略が決まったら、素材を活かして書いてみよう
自社を取り巻く環境と製品の展開戦略を整理したら、広告の文面に必要な素材が揃ったはずだ。このあといよいよステップ3として、広告をつくることになる。出揃った素材を見て前述の7タイプの書き方で適切なものを選択して書いて、広告をつくろう。
なお、オーバーチュアには、キーワードの入札やタイトル・説明文の作成についてガイドラインを設けており、タイトルや説明文に使用できない表現があるので、事前にガイドラインをチェックすることも忘れずに。
PC版スポンサードサーチ 掲載ガイドライン
首尾よく広告ができたら、広告を掲載して効果を試してみよう。広告は一度作ったらそれで終わりというわけではない。競合の戦略や季節、社会情勢など、自社を取り巻く環境は常に変わっていくので、ステップ1からステップ3までを定期的に行うサイクル化が必要だ。これにより、訴求点を変えたり、季節や時事ネタに沿ったタイトル・説明文を作成したりするなど、より効果的な広告になるよう見直ししよう。
見直しを図る際、同じキーワードを入札している競合の広告もチェックし、よりよい効果が出せるよう差別化を図ることも忘れてはならない。オーバーチュアの管理画面の広告作成ページでは、同じキーワードに入札している広告主の広告を確認することもできるので、必ずチェックしよう。
これまで説明した、検索連動型広告づくりの過程をまとめると次のようになる。
今回は、タイトルと説明文の作り方を紹介したが、オーバーチュア公式ラーニングポータルでは、広告の基本的なことから、より効果を高めるコツを紹介している。セミナー形式の動画コンテンツはわかりやすいので、検索連動型広告の初心者から、さらに深く知識をつけたい中級者まで必見の内容だ。
既に利用している人も、知らないノウハウや忘れていたチェックポイントがあるはずなので、ぜひほかの動画も見て参考にしてほしい。
オーバーチュア公式ラーニングポータル