アイレップ SEM総合研究所所長の渡辺隆広氏らが中心となって厳選したトピックは次のとおり。
1.ユニバーサル検索とパーソナライズ検索の拡大
2.SEOの相対的な重要性が上昇
3.ランキングの相対的重要性が大きく低下
4.検索連動型広告の精度が更に向上
5.自動入札管理ツール導入が本格化
このうち、3つめは、現在の検索サービスの方向性をどう評価するかに関わるもの。検索エンジン各社が推進している「パーソナライズ検索」や「ユニバーサル検索」、あるいは「ソーシャル検索」は、ユーザーにあわせた検索結果のパーソナライズ化を推し進める方向にある。今後も1つの指標として検索順位は重宝され続けるが、真の費用対効果を見極めようとするマーケティング担当者にとっては、順位や誘導数、成果数など、複数の指標を総合的に検証して判断する必要に迫られるだろうと分析している。
また、5つめは、リスティング広告の自動入札管理ツール導入をめぐる状況についての分析。2009年は日本の広告主特有のニーズに対応したローカライズが進み、運用業務の高度化・効率化が進む。これによって広告代理店は、ツールの特性を活かした費用対効果を高めるための戦略的な導入・運用のプランニングが要求されるようになることから、ノウハウが乏しい代理店の競争力は低下していくだろうとしている。
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