ヤフーバリューインサイトは、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の20~59歳の男女を対象に、PB(プライベートブランド)に関する調査を2008年月12月に実施した。
週1回以上スーパー・コンビニを利用している28,545人のうち、PBの認知率は92.2%に達しており、購入経験のある人も86.2%と、いずれも高い割合を占めている。このうち、PB商品の購入経験者1000人を対象に、1年前と比較した購入頻度の変化をたずねたところ、97%とほぼ全員が「(かなり+やや)増えた」と回答。「かなり増えた」も4割弱となっており、この1年ほどで大きく浸透した様子がうかがえる。
PB商品の購入比率が高いのは「牛乳」「食パン」「レトルトカレー」などで、最も購入比率が低いのは「スナック菓子」となっている。購入の際に特に重視している項目は、いずれのカテゴリでも「価格」と「味」に集中しており、「牛乳」「食パン」「ハム・ソーセージ」などのカテゴリでは「鮮度」が、「冷凍食品」では「産地・原産国」の重視度が高めとなっている
価格重視者の「価格」満足度は「(かなり+やや)満足」が8割前後と高く、味重視者についても「味」満足度は同6割~8割以上となっており、PB商品は価格と味の両方で高い評価を得ている。
スーパー・コンビニ別のPB商品についての評価では、「ジャスコ/サティ」が55.9%と飛びぬけて高く、「イトーヨーカ堂/ヨークマート」が続いている。ジャスコ/サティをはじめとするイオン系の「トップバリュ」、イトーヨーカ堂系の「セブンプレミアム」など、PBそのものの魅力が集客力となり、他チェーンとの差別化差別化に貢献しつつあるようだ。
また、PBとナショナルブランド(NB)それぞれのイメージをたずねたところ、PBは「気軽な」イメージが最も高く、食の安全に関わる「信頼できる」 「安全性が高い」といった項目では、NBよりもやや低いものの、差は5~6ポイントほど。しかし、味に関わる「美味しい」「品質が高い」などではNBとの 差が15ポイントほど開いており、今後の課題と言えそうだ。
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