ネットワークインフラの拡充とディスプレイなどの低廉化に伴い、交通機関や大型商業ビルへの導入が進んでいるデジタルサイネージだが、効果的な配信手法やクリエーティブ手法、効果測定手法など、解決していくべき課題が残されている。
この実験では、鉄道、商業施設など等に設置されている1日約350万人が視聴可能なサイネージデジタルサイネージに、ロケーションや時間帯に応じてさまざまな広告を配信し、配信手法やクリエーティブ手法の検証を行う。広告コンテンツは、花王、サッポロビール、日本コカ・コーラ、NTT、日本マクドナルド、パナソニックの各社が提供する。
試験配信の対象となるのは、東横線・田園都市線・大井町線・目黒線電車内の「TOQビジョン」や、京浜急行の品川駅、羽田空港駅、横浜駅、東急大井町線自由が丘駅、東急東横線多摩川駅、西武鉄道池袋駅などの鉄道関連施設のほか、大手町・丸の内・有楽町エリアや、赤坂サカス、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなどに設置された街頭ビジョンなど、多岐にわたっている。
NTTは、複数メーカーの配信システムを、統一的なインターフェースでネットワーク化し、スケジューリングして一括配信する「メタデータ配信管理統合化技術」を開発しており、この技術を使ったサイネージを、京浜急行の3駅と西武鉄道の池袋駅に設置する。
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