ライブドアは、中期戦略説明会を秋葉原のUDXカンファレンスで開催した。
今回の発表によると、2007年4月の分社化以来インターネット専業企業として原点に立ち戻った戦略が功を奏し、2008年は通期で黒字化を達成。2009年も好調を維持しているようだ。
2008年9月期(連結・通期)の売上は86億7千6百万円で、営業利益は7億2千6百万円。2009年9月期においても、中間期(2008年10月-2009年3月)の段階で売上が44億を超えており、分社化時の目標である3年で売上100億円に迫る勢いだ。
ライブドア代表取締役社長の出澤氏は、好業績の要因として「広告収入とデータセンター事業が好調」と強調。広告収入については、順調に成長を続けている「livedoor Blog」を活用した独自の口コミプロモーションのメニューやポータルのトップ面をジャックするメニューなどが、大手クライアントの獲得につながっているという。
一方、好業績の要因は徹底したコスト削減にもある。メール事業はGmail、画像検索は百度というようにサービスのアウトソーシングも行いつつ、辞書サービスやミニブログ「nowa」、SNSの「frepa」など不採算の終了し、億単位のコストを削減に成功。また、終了したサービスのリソースを堅調なブログ事業やデータセンターに振り向けることで、一層の成長を見込んでいる。
ライブドアでは、今後もインターネットサービス専業企業として高収益を追求するとともに、テクノロジーを駆使した新しい価値を提供することで、3年後には売上150億円を目指す。
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