“欲しい商品が探しやすい”顧客利便性の高いサイトにリニューアル
ファンなら一度は訪れる、阪神タイガース公式オンラインショップ「T-SHOP」。入手困難な限定商品や多彩な応援グッズなど、6,000点を超える豊富な品揃えが自慢だ。Ver.3で強化された機能を活用し、この大量の商品の中からいかにユーザーに欲しい商品を簡単に素早く見つけ出してもらえるか、見つけ出した商品をいかに気持ちよくスムーズに購入してもらえるか。それが、今回のリニューアルの目的だった。
「阪神タイガースのファンは老若男女を問わず、さまざまな方がいらっしゃいます。例えば、ある選手をずっと応援し続けている方もいれば、まず何から揃えればいいのかわからないという新しいファンの方もおられます。ですから、商品カテゴリー分けはもちろん、さまざまな工夫で“欲しい商品”を見つけやすくすることが求められていました」とアイテック阪急阪神株式会社の森本氏(写真右)は語る。
そこでトップページには、フラッシュを用いた新商品紹介コーナー、人気ランキング、おすすめ商品など商品をさまざまな角度から選ぶコンテンツを配し、商品カテゴリーも写真を使って分かりやすく左メニューにレイアウトした。商品にも「NEW」「受注生産」というようなアイコンがつき、一目で属性が分かるようになっている。そして、多くのユーザーが利用する「サイト内キーワード検索」についても大きく手を入れたという。
検索ワードを洗い出し、クリック率/CV率ともに大幅アップ
「とにかく品目が多く、検索ワードも多種多様です。例えば『帽子』と『キャップ』といった言葉の違い、『ユニホーム』と『ユニフォーム』といった表記の違い、いずれも両方で検索できなければなりません。そこで、HIT-MALL Ver.3で搭載した『検索キーワード集計機能(ユーザーが入力した検索キーワードとヒットした商品数を管理画面で一覧可能)』で、検索ワードの洗い出しと、合致させたい商品にキーワードを埋め込む作業を行いました」(森本氏)
その結果、外見上は変わらないものの、どんなキーワードに対しても一定量の商品がヒットするようになり、検索された商品がクリックされる率はリニューアル前と比較して130%に向上、さらにワード検索から商品購入に結びついたコンバージョン率は120%以上に向上したという。
「例えば、“藤川球児”というキーワードで、ユニフォームもコーヒーカップも表示される。つまりお客様のユーザビリティを向上させつつ、『人気選手名で関連商品を販売する』というような戦略的な提案が可能になるというわけです」(森本氏)
“ついで買い”ニーズにも対応
また、ユーザーはピンポイントで欲しい商品を求めて来るだけでなく、「何かいいものあるかな」と「なんとなく」欲しい商品を探すことがある。そうしたユーザーの「視点」を考慮して搭載したのが「あしあと・関連商品表示機能」だ。それまでユーザーが閲覧した商品や関連商品が「商品詳細ページ」「購買関連ページ」などに渡って表示される。この仕組みの導入で「ついで買い」「プラス1点買い」によって売り上げ向上が期待できるという。
PDCAサイクルを活用する仕組みをバックヤードに標準搭載
ECショップの機能や快適性の向上は、サイトの表面だけのリニューアルで実現できるわけではない。
例えば、バックヤードで「キーワードと合致商品の一覧」をストレスなく見ることができてはじめて、検索枠の精度を上げるための作業ができたように検索ワードとユーザーのヒット数、購入の関係を把握するにしても必要な機能が搭載されていることが、運営担当者を支援するにあたって最低条件となる。
HIT-MALL Ver.3では、管理ページを開くと「目標」と「達成度」が表示される。担当者は常にそれを意識しつつ、都道府県別の購入情報やリピーターの購入率などさまざまなデータを見ながら、施策に反映することができる。
「もちろん、さまざまな分析ツールとEC運営ツールを併用すればできないことはありません。しかし、いくつものツールを立ち上げて作業することがお客様にとって大きなストレスとなるのは面倒であり、ついついおざなりになりがちとのことでした。しかし、HIT-MALL Ver.3ではその作業がシームレスにできるため、こまめに作業しやすい。結果、ECサイトに不可欠なPDCAサイクルが自然と回っていくようになりました」アイテック阪急阪神株式会社の江原氏(写真右)は強調する。
スピーディーな効果検証を実現
その簡便さが象徴されるものとしては、まず「メルマガ」の発行があげられるだろう。
例えば「T-SHOP」の場合、ファンの在住地域によって売れる商品が異なる。遠征先の地方に「アウェイユニフォーム」をおすすめしたいとなれば、その地域に在住のユーザーのリストだけを抜き出してメルマガを配信すればよい。そして、その結果は集計されてレポートとして表示され、購入率などの”効果”を把握できるというわけだ。
「メルマガの効果測定の他、バナーやリスティングなどの広告効果も管理画面から閲覧できます。購入データが蓄積する、それを分析する、属性に合わせてメルマガなどを配信する、そしてそれを測定する。こうした一連の作業がHIT-MALL Ver.3上でシームレスにできるわけです」(江原氏)
機会損失を防ぐ、在庫管理機能の大幅強化
そうしたデータと人の作業との連携という意味では、「在庫管理」も今回のリニューアルで大幅に強化された機能である。つまり、ある商品の購買数や在庫数を画面上で把握できるだけでなく、設定値に応じてアラートが表示される仕組みになっている。つまり、在庫数が少なくなれば自動的に通知され、発注担当者が迅速に対応できるため売り逃しを防ぐことができるというわけだ。
「スムーズな発注が可能になったことで、品切れや在庫の持ち過ぎを防ぎ、商品回転率が劇的に改善されました。さらに入荷するとお客様には『入荷お知らせメール』が届く仕組みになっているため、在庫についてのお問い合わせが激減し、作業負荷が減ったことも大きな効果でしたね」(江原氏)
サイト管理者と発注担当者、そして商品発送担当者といった関連部門が情報を共有し合うことで作業効率が上がり、ミスが減少する。結果として、ユーザーが快適に買い物を楽しめるようになり、サイトロイヤルティが上がる。さらに、簡便に情報共有ができるようになったことで、担当者だけでなく管理層や経営層とのコミュニケーションもスムーズになったという。
自由度の高いカスタマイズ性が人気商品を生み出す
HIT-MALL Ver.3では自由度の高いカスタマイズが可能となった点も見逃せない。「T-SHOP」では「タイガースフォト」という試合と連動した写真の販売を行っているが、HIT-MALL Ver.3の高い拡張性によって販売数を伸ばしているという。
「試合中の写真を1~2時間後には『T-SHOP』に掲載し、販売しています。これが大変評判を呼び、人気商品の1つとなりました。球場で撮影した写真データを現地から直接アップロードしているんですが、HIT-MALLはカスタマイズの自由度が高いため、こうした他システムとの連携も容易にできたわけです」(森本氏)
他のASPサービスには見られない柔軟性
なお、こうしたカスタマイズの自由度を残しつつ、HIT-MALLはVer.3の発売とともにASPサービスを開始することとなった。モバイルサイトまで含めたフル装備版が初期費用50万円月額10万円~という低コストでECサイト構築・運営がかなう。
データセンター環境も高いセキュリティ意識を反映し、FW/バランサも含んでの価格提供となるため、カスタマイズの自由度に加え、高い安定性、堅牢性も確保される。
「一般的なASPは1つのソースを複数の企業が利用するため、自由度が低いことが多いんです。しかし、HIT-MALLは1つのソースを占有できるため、機能のカスタマイズやブランディングを意識したデザイン設計などが自由に行えます。決済モジュールなど外部サービスとの連携も対応可能です」(江原氏)
前回紹介したように、運用ノウハウのあるスタッフによる運営サポートサービスもHIT-MALLの魅力の1つ。それがASPでも利用できるのは大きなメリットと言えるだろう。ショップ経営に必要なものをトータルで提供するHIT-MALLが、ASPで利用可能になった今、ECショップを小さくはじめて、大きく育てたいと考える企業にはまさにショップ構築の好機ではないだろうか。
女性向けアイテムのブランド、LeSportsac(レスポートサック)のオンラインショップが4/23日にリニューアルオープンしました。このサイトでは「HIT-MALL」が活用されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
■「HIT-MALL」の商品概要はこちら
ECサイト構築パッケージ「HIT-MALL」
■お知らせ
充実した機能が満載のHIT-MALL Ver.3の詳細はWeb2.0マーケティングフェアでも確認できます。会場ブースまでぜひお越しください。