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MarkeZineメールマーケティング特集

メールでもレコメンデーションの時代に!
普及はもう目の前、最新技術「レコメンドメール」に迫る


レコメンドメールの導入は意外と簡単

導入にあたり、利用する企業側ではどういった準備が必要なのでしょうか?

有田基本的には、メールを配信したい顧客の情報と、商品の情報さえあれば実現可能です。例えば、商品データベースと顧客情報のデータベースを持っているECサイトが非常にイメージしやすいと思います。そういったECサイトなどのシステムに、当社のメール配信システムと、ゼロスタートコミュニケーションズさんのレコメンドエンジンを連携させます。当社のメール配信システムにはAPIが用意されていますので、お客様側で開発していただく部分はほとんどありません。

伊地知:顧客データと言ってもユーザーの個人情報そのものが必要というわけではなくて、顧客IDとそれに関連づけられた行動履歴だけあれば大丈夫です。行動履歴とは、「購買履歴」や「閲覧履歴」のことです。あとは、レコメンドする情報である「商品データ」さえ用意していただければ実現します。

有田:レコメンドエンジン側から出力されるレコメンド情報には、通常メールアドレスの情報が含まれていません。これをメール配信用のリストに仕立てるためには顧客DBとの付け合わせが必要になります。

 しかし、お客様側でそのような仕組みを準備する手間を省くために、我々の方で連携用のアプリケーションを提供する予定です。これは顧客DBとレコメンドエンジンのデータをマージしながら、さらにそこで生成されたリストをメール配信システムである「MailPublisher」側へシームレスにアップロードすることができるという、三者間の橋渡し的な役割を担うアプリケーションです。6月末、そのβ版を「MailPublisher」のオプションとしてリリース予定です。このアプリケーションによって、レコメンドメールを導入する企業は、新たな開発の必要がほとんどなくなるでしょう。

 費用面については、基本的には、ゼロスタートコミュニケーションズさんのレコメンドエンジンを使う費用と、通常の我々の配信システム「MailPublisher」を利用する費用。その2つだけです。特別に、高額なシステムを新たに導入する必要もありません。

メール配信には運用がつきものですが、レコメンドメールを作成する場合、何か特別な作業が必要になってくるのでしょうか?

有田:従来から、メール本文中にユーザー各々の名前など属性情報をユニークに差し込む機能がメール配信システムには実装されていますが、その差し込まれる情報がこれまでの「DBに登録されている属性情報」から、「オススメ商品」に代わるというイメージです、メール作成における負荷は従来とさほど変わらないでしょう。

伊地知:どういった切り口で商品をレコメンドするかによってメール配信の効果が変わってくるため、メールキャンペーンの企画自体は変わると思いますが、メールのデザインや制作プロセスなどの運用まわりは、今までとまったく変わらないと思います。

レコメンドメールでのシステム連携イメージ
レコメンドメールでのシステム連携イメージ

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今後は当たり前に利用されるようになる!

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/11/29 12:58 https://markezine.jp/article/detail/7617

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