菌・ウィルス「気になる」、1年で2倍に急増
6月に行われた「菌・ウィルスに関する意識調査」の対象となったのは、1都3県(東京都・神奈川・千葉・埼玉)在住の20~59歳の男女400名。「菌・ウィルスが気になっている」と回答した人は8割以上に達し、この1年でその数字は2倍に増えている。理由として最も多いのは「新型インフルエンザが世界中で流行し始めたから」で、菌・ウィルスが気になり始めた時期は、ここ「2、3 ヶ月以内」「1 年以内」という回答が過半数を占めている。
室内で行っている、菌・ウィルス対策としては「こまめに換気をする」「空気清浄機を使う」がともに7割前後と最も多く、「掃除機をこまめにかける」「除菌スプレー類の使用」が続いている。
しかし、気になっているものの、実際には対策を行っていないという人は約7割で、理由としては「気にしていない」「対策方法がわからない」 「面倒」という意見が多い。また、「抗菌しすぎると、免疫が弱くなりそう」「感染したことがない」「潔癖症になりたくない」「世間が騒ぎすぎている」などの声もあがっている。
子どもへの影響が心配、でも本当に注意するべき場所は?
実際に対策をしている人は全体の3割ほどだが、そのうちの8割が現状の対策に不安を感じている。特に、菌・ウィルスが気になっている人のうち、子どもがいる人の関心度は高く、幼い乳幼児・幼児がいる人と子供のいない人とで「すごく気になる」という回答を比較すると、約2倍も差がみられる。
しかし、「菌・ウィルスが室内のどこにあると思うか」という質問に対して、「部屋全体に広がっている」という回答が約7割に及んでいる一方で、幼い子供が歩き回る「床上」と回答した人はわずか18%となっており、同調査では、本来、注意を向けるべき場所に関心が向けられていない現状を指摘している。
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