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MarkeZine Day 2009特集

「3年間で売上10倍」インタレストマッチ成功事例
【MarkeZine Day 2009】

インタレストマッチの成功事例

 それでは、広告主はインタレストマッチをどのように活用しているのだろうか。河田氏は2つの事例を紹介した。

潜在ニーズのアプローチに成功した英語教材販売会社

 「1つ目の事例は、エブリデイ出版さんです。日常英会話にフォーカスした教材を開発・販売されています。日常英会話に関するニーズがあると考え、従来の英会話教材を研究し、それらができてないところを上手に教材の中で展開できるように企画したそうです。それらの教材をまずは2007年からスポンサードサーチで拡販をしていました。当初は、一日1,000円くらいの利用で展開していき、顧客の反応があり経営につながるということで、売れ行きを見ながら広告予算を順次拡大していきました。次に潜在ニーズに対してアプローチしたいということで、2009年3月にインタレストマッチを導入しました。英会話は潜在ニーズがあり、複数の広告を用意してうまく売上につなげています。いわゆる通信販売の法律では、20歳以下の未成年にものを売る手続きが面倒なこともあり、ターゲティング機能で20歳未満のユーザーを除外しています。これによって面倒なプロセスを回避しているそうです」

3年間で売上10倍となった海外航空券販売サイト

 もう1つの事例は、フィールアブロードというビジネスクラスやファーストクラスなどの海外航空券販売サイト。

 エコノミーの航空券では、航空券の販売だけでは利益が出にくく、ホテルの宿泊などを加えることによって利益を出している方も多いが、ビジネスやファーストクラスはそこまで過当競争になっておらず、利益率も高いというところでこの分野に特化している。

 前述のエブリデイ出版と同じく、スポンサードサーチの利用から始めて、ファーストクラスやビジネスクラスを使うような人たちに上手くアプローチできるようになったという。同社の顧客は忙しく金銭的にゆとりがある代わりに、時間的にゆとりがない人たち。検索広告をクリックしたあとに表示するランディングページについてもさまざまな検証を行ってきた。

 「試行錯誤を行う中で、色々と情報を詰め込んだランディングページはあまり効かず、検索キーワードに合わせて必要十分なランディングページが有効であることがわかったそうです。そしてインタレストマッチの活用されたのが2009年の3月から。季節性のある商品なので、まだすべて検証が終わっている状況ではないと聞いてますが、広告の配信先のサイトや顧客の動向、キーワードを細かく検証した結果、今まで獲得できてなかった顧客を獲得できているようです。スポンサードサーチと合わせてとなりますが、広告による集客と情報分析の結果、3年間で売上げが10倍になったと聞いています

インタレストマッチを有効活用するポイント

 以上2つの事例に共通する活用のポイントについて河田氏は次のようにまとめた

 「インタレストマッチのキーワードは、ビッグ~ミドルが中心です。スポンサードサーチとは違って、すごく細かく絞り込まれたキーワードではほとんど表示されません。広告の内容も具体性を持たせるより、『おやっ?』と思わせるような人目を引く表現をしてもらうとよくクリックされます。また、配信ページが多岐にわたっていますので、同じ広告を何度も出すとユーザーに飽きられます。ですから、複数の広告群を入稿していだだきそれらをローテーションでまわすことによって、見飽きた、という感覚を回避するのもポイントです。スポンサードサーチは最大12枠の広告が表示されますが、インタレストマッチは通常3枠~4枠、多くても5、6枠となります。そのため、クリック単価を当初は積極的に高めにつけてもらい、まず掲載されるというところからはじめてもらうといいと思います」と語りセッションを締めくくった。

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/10/27 11:00 https://markezine.jp/article/detail/8665

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