現在、ほとんどの出版社では雑誌印刷のデジタル化が進み、紙焼きやポジフイルムで入稿した場合も、デジタルデータに変換して印刷している。この現状を踏まえ、広告の印刷品質の安定をはかるため、日本雑誌協会は2010年4月をもって、アナログ・ワークフローを終了し、デジタル化されたワークフローを確立。2011年4月から、雑誌純広告のワークフローを全面デジタル化するというロードマップを発表した。
具体的には、広告原稿として入稿可能なのは日本雑誌協会が策定した業界統一の色基準「JMPAカラー」をはじめとしたデジタルデータに限定し、版下データ、ポジフイルム、版下、紙焼きによる送稿は廃止。出校したデジタルプルーフを修正する場合は、すべて制作者側の責任でデータを修整し、出版社、印刷会社ではデータの修整は行わないなどの指針を発表している。また、2011年4月以降はオンライン送稿サービスを開始も視野に入れている。
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