帝国データバンクは、主に2009年に法的整理を申請した印刷業者の倒産動向をまとめた。それによると、2009年の印刷業者の倒産は174 件(前年139 件)発生しており、過去5年で最多。また、負債総額は555億8400万円となり、こちらも2005年以降で過去最大となっている。
2009年は、大日本印刷・凸版印刷の大手2 社が印刷以外の事業へと進出する動きが注目を集めたが、その一方で、業界の9割以上を占める中小・零細の印刷業者では収益低迷が続いている。帝国データバンクは、企業の広告宣伝費抑制の傾向はしばらく続くことから、今後も印刷業者の倒産は高水準で推移すると予測している。
【関連記事】
・世界の広告主トップ100、中国向けの広告費が増大
・丸善、ジュンク堂、大日本印刷が業務提携、書籍販売市場の活性化をはかる
・凸版印刷とヤフーが、電子チラシ検索サイトをオープン