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Omniture Summit 2010総力レポート

オムニチュア内のマーケターが実践している、“お手本”のようなマーケティングワークフロー


 昨年に引き続き、Omniture Summit 2010では、オムニチュアのスタッフがデータやツールをどのように自社のマーケティングに活用しているかを明かすセッション「Omniture on Omniture」が設けられた。【関連記事一覧】

マーケティング支援サービスを提供する企業のマーケティング

 昨年に引き続き、オムニチュアのマイケル・チェルドゥティ氏が登壇し、オムニチュアがオンラインマーケティングにおいて自社の製品スイートをどのように活用しているか、実際のケーススタディを元にしてプレゼンテーションが行われた。今年は、製品の実際の活用例だけでなく、マーケティングチームが社内の他部署とどのように連携して計画、実行、効果測定、予算配分をしているのかという戦略的な部分に多くの時間が割かれた。

アドビシステムズ社オムニチュアビジネスユニット
マイケル・チェルドゥティ氏
アドビシステムズ社オムニチュアビジネスユニット マイケル・チェルドゥティ氏

 チェルドゥティ氏は、オンラインマーケティングに戦略的なアプローチが必要になってきた背景として、昨今の消費者のメディアとの接触時間と企業のマーケティング予算配分を挙げる。フォレスターリサーチ社の調査によると、2007年から2009年の2年間で、インターネットに接する時間は4大マスメディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)に比べて大幅に伸びている。接している時間は、テレビに次いで第2位となり、2007年の29%から2009年の34%へと成長した。

 一方、インターネットを中心としたデジタルマーケティングへの企業の投資は、8%から12%へと伸びてはいるものの、他のメディアの「接触時間:投資」に比べると大きな開きがあるのが現状だ。今後は、ROIや効果測定に加え、デモグラフィックな情報や行動履歴によるターゲティングなど、ユーザーが何を求めているのかを知ることが、インターネットへのマーケティング投資を増やすキーになるのではないかと同氏は語る。

フォレスターリサーチ社の調査結果
インターネットへの接触時間成長率と投資予算の成長率が比例していないことが分かる
フォレスターリサーチ社の調査結果、インターネットへの接触時間成長率と投資予算の成長率が比例していないことが分かる

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この記事の著者

須賀 正明(スガ マサアキ)

McGill University修士課程卒業(MBA)。ブリティッシュコロンビア州バンクーバーITベンチャーで、M&A戦略の策定、アジアパシフィック地域の事業戦略の策定、市場開拓に従事。2002年よりMacromedia(現Adobe)にて、Flex、ColdFusion、JRunのプロダクトマネージメン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/05/26 20:19 https://markezine.jp/article/detail/9822

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