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MarkeZine Day 2025 Retail

現場PMから学ぶ“失敗しない”プロダクトマーケティング術

プロモーションミックスを導く2つのポイント

AIDMAの「M」にとらわれないのがコツ

 それでは、コミュニケーション・メッセージを作成しましょう。 

 ターゲットユーザーが購買に至るまでに、認知、理解、好意、選好、確信、購買と6つの購買準備段階があると考えられており、これをユーザーの消費行動プロセスで分類したのがAIDMA(Attention:注意、Interest:興味、Desire:欲求、Memory:記憶、Action:行動)モデルです。

 一般的にコミュニケーション・メッセージ作りにはこのAIDMAモデルを利用しますが、私の場合はMemory(記憶)を抜いたAIDAモデルを利用します。

 なぜなら、記憶に残そうと意識してしまうあまりに奇抜すぎてメッセージとして意味不明のものを作成してしまうリスクがあるからです。また興味、欲求のメッセージを正しく伝えていれば、ターゲットユーザーの記憶に自然と残ると考えているからです。

プロモーションミックスへの配分

 最後に、作成したAIDAの各コミュニケーション・メッセージをプル、プッシュ戦略の配分と製品・サービス特性に留意して、プロモーションミックスへ配分します。プロモーションミックスに配分できたら、全体を俯瞰してコミュニケーション・メッセージとチャネルを確認しましょう。

 ここで、マーケティングミックスからプロモーションミックスを導く際に私が特に気をつけている2つのポイントをおさらいします。

  1. AIDAモデルで各コミュニケーション・メッセージを作成する。
  2. コミュニケーション・メッセージを作成してプロモーションミックスへ配分する。

 上記2つのポイントに留意すれば、コミュニケーション上の不整合が発生しづらくなり、統合したマーケティング・コミュニケーションができるでしょう。

 次回は、プロダクトライフサイクルに伴う4Pの変更で留意している点について書き進めていきます。

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この記事の著者

石原 悠(イシハラ ハルカ)

サイボウズ株式会社 プロダクトマネージャー
1977年生まれ、2001年4月にサイボウズ株式会社に入社し、プログラマーを経て新規事業の企画・立ち上げに従事。現在はフィードパスのサイボウズASPの立ち上...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/04/12 09:00 https://markezine.jp/article/detail/1007

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