AIDMAの「M」にとらわれないのがコツ
それでは、コミュニケーション・メッセージを作成しましょう。
ターゲットユーザーが購買に至るまでに、認知、理解、好意、選好、確信、購買と6つの購買準備段階があると考えられており、これをユーザーの消費行動プロセスで分類したのがAIDMA(Attention:注意、Interest:興味、Desire:欲求、Memory:記憶、Action:行動)モデルです。
一般的にコミュニケーション・メッセージ作りにはこのAIDMAモデルを利用しますが、私の場合はMemory(記憶)を抜いたAIDAモデルを利用します。
なぜなら、記憶に残そうと意識してしまうあまりに奇抜すぎてメッセージとして意味不明のものを作成してしまうリスクがあるからです。また興味、欲求のメッセージを正しく伝えていれば、ターゲットユーザーの記憶に自然と残ると考えているからです。
プロモーションミックスへの配分
最後に、作成したAIDAの各コミュニケーション・メッセージをプル、プッシュ戦略の配分と製品・サービス特性に留意して、プロモーションミックスへ配分します。プロモーションミックスに配分できたら、全体を俯瞰してコミュニケーション・メッセージとチャネルを確認しましょう。
ここで、マーケティングミックスからプロモーションミックスを導く際に私が特に気をつけている2つのポイントをおさらいします。
- AIDAモデルで各コミュニケーション・メッセージを作成する。
- コミュニケーション・メッセージを作成してプロモーションミックスへ配分する。
上記2つのポイントに留意すれば、コミュニケーション上の不整合が発生しづらくなり、統合したマーケティング・コミュニケーションができるでしょう。
次回は、プロダクトライフサイクルに伴う4Pの変更で留意している点について書き進めていきます。