Brightcoveモバイルエクスペリエンスでは、Webサイトにアクセスしてきたデバイスを検知し、各デバイスに最適な動画プレイヤーに自動的に切り替える機能を提供する。Flash非対応であるiPhone/iPadからのアクセスにはHTML5用に動画プレイヤーが自動的に切り替わるほか、Android端末の場合も同様に、Adobe Flash Player 10.1 for Androidのタッチジェスチャに対応したプレイヤー、端末ごとのスクリーンサイズに最適化されたユーザーインターフェースへと切り替わる。また、プレイヤーだけでなく動画の形式や品質も、H.264対応のエンコード機能により、デバイスやネットワーク環境に合わせた最適なものに自動的に調整される。
今まで、スマートフォンに対して動画を配信する場合、iPhone/iPadなどのApple製品とAndroidといったプラットフォーム、同じAndroid端末でも機種ごとの画面サイズなど、さまざまな違いが存在し、対応するためには多くのコストを必要としていた。ブライトコーブでは、今回発表したBrightcoveモバイルエクスペリエンスで、こうしたデバイスやプラットフォームに依存する複雑さを排除し、デスクトップPC向けと同様の動画解析や配信機能を提供していくという。
既に海外のメディア企業を中心に、ベータ版を利用したWebサイトやアプリケーションの開発が進んでおり、国内でも医療関係のWebメディアを運営するフェーズワンが、iPadアプリケーションを開発している。
同社CEOのジェレミー・アレイア氏は記者会見において、2014年までにモバイル動画の規模が66倍になるという見解を示し、現状、1,500社の同社顧客企業を倍の3,000社まで拡大したいと意気込みを語った。