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ネットイヤー流Webブランディング成功の鉄則

ケーススタディ(2)株式会社栄光のWebブランディング(前編)

みなさんこんにちは。ネットイヤーグループの高 京樹です。前回の掲載から随分間を空けてしまいました、すいません。さて、ケーススタディ(2)ですが、何回かに分けて、株式会社栄光のプロジェクトを紹介していきます。

栄光ブランドはどういうものなのか?

 株式会社栄光(以下、栄光)は、栄光ゼミナールを初め、教育スクール事業、教育ソリューション事業、教育文化事業、出版・印刷事業を担う企業を複数抱えているグループです。ネットイヤーグループは、2006年6月から、栄光のWebサイトリニューアルのプロジェクトを支援させて頂きました。リニューアルの一番の目的は、一般の方、採用希望者、そして株主の方などすべてのステークホルダーが、「栄光という会社がどういう会社なのか?」をきっちりと理解できるようにするというところです。

 このときに、我々が直面した問題は、「では、栄光のブランドとはどういうものなのか?」ということでした。栄光という会社の理解を促進しようとするときに、栄光のコーポレートブランドがきちんと定義されていないと、サイトの企画も進めることはできません。ですので、このときの我々のお仕事は、「栄光ブランドを定義する」というところからスタートしました。今回は「ブランド定義のプロセス」に焦点をあて、話を進めていきたいと思います。

現時点~将来までのブランド資産の整理

 最初に行ったのは、栄光の現在のブランド資産と将来のブランド資産を整理するということです。このプロセスでは、栄光のグループ会社の方々に、まずは、「栄光の現在のブランドの良いところ、悪いところ」を挙げて頂き、そして、「今後、どういう風になっていきたい、目指したいと考えているか」をヒヤリングしていきました。

 ネットイヤーグループがブランド定義のお手伝いをする際は、必ず社員の方が自社について「考えていること」、「思っていること」を聞き出すことから始めます。さまざまな市場調査や、競合比較などを第三者が行って、それをベースに、ブランドの定義を進めて行くという方法もあると思うのですが、我々が一番大事にするのは、コーポレートブランドの場合、そのコーポレート(=会社)に所属している人たちが、「思っていること」、「信じていること」です。

 それはなぜかというと、ブランドは土壌のないところには育たず、したがって定着もしないからです。社員の方の心にある土壌みたいなところを、いかに上手に引き出して、そしてその上に何を育てることができるのかを考えることが重要です。

 栄光の場合も、各グループ会社、さまざまな部署の代表者の計8名に、下記のシートを渡して、記入して頂きました。

ヒアリングシート

 それでは、次ページで結果を見ていきましょう。

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現場社員から導きだした栄光のブランド資産

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この記事の著者

高 京樹(コウキョウジュ)

Grey Interactive Japan の部門責任者を経て、2000年にネットイヤーグループ株式会社に入社。ユーザー エクスペリエンスデザインセンターを創設し、事業の中核組織として成長させる。90年代初めから日本アイ・ビー・エム大和研究所、マルチメディアクリエーションセンターで、CD-ROM、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/05/07 17:00 https://markezine.jp/article/detail/1072

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