どのページの直帰率を改善すべきか?
みなさんが直帰率を改善したいと考える理由は何でしょうか? 直帰率を改善させることによりコンバージョン数を増やしたい、広告の投資対効果を高めるために直帰を減らしたい、といったところだと思います。効果的に直帰率を改善させるためには、改善対象のページを明確にすることがまず重要です。以下2種類のページを改善させることにより、サイト全体のパフォーマンスが改善します。
・流入数の多いページ
後者の「流入数の多いページ」について、もう少し詳しく説明しましょう。流入数が多く直帰率が高いページを特定したら、広告出稿を止める、ページを改善させるといった改善アクションの前に、そのページへの流入元のトップ10をチェックしてみてください。流入元ごとの直帰率の傾向の違いにより、取るべき改善策は変わるからです。
- 流入元ごとに直帰率が違う場合
⇒直帰率の高い流入元の改善(出稿ワードやクリエイティブとランディングページの整合度合いの確認・改善や広告出稿止め) - 流入元ごとに直帰率があまり違わない場合
⇒対象ページの改善(ユーザビリティや導線の確認・改善)
直帰にも種類があることを知っていますか?
直帰とは、ユーザーが1ページだけを閲覧して、サイトから立ち去ってしまうことです。実は、直帰には種類があることをご存知でしょうか? みなさんも、日々さまざまなサイトを訪れて情報収集し、幾度となく直帰していると思います。その直帰のパターンは、以下のように分けられるのではないでしょうか。
- サイト訪問するも、求めている情報が存在しないと瞬時に判断して離脱
- サイト訪問し、求めている情報を見つけるも、その後のアクションをどのように取ればよいかわからず離脱
- サイト訪問し、求めている情報を見つけ、満足した上で離脱

私は上記1の直帰を「即行直帰」、2、3の直帰を「もったいない直帰」と呼んで区別しています。1、2、3ごとの対応策は、基本的には以下のように違います。
1の原因は、キャンペーンとランディングページの特にファーストビューの間の乖離が主原因です。キャンペーン内容とランディングページのファーストビューの内容をできるだけ一致させることが重要です。2の原因は、ページのユーザビリティや次ページへの遷移のわかりにくさが主原因です。ユーザビリティの改善はコンサルタントに相談するか、ユーザビリティテストやヒューリスティック評価を用いて改善ポイントを明確にすることをお勧めします。
そして、3はユーザーの立場に立てば成功といえますが、サイトを運営するみなさんの立場からすれば、必ずしも成功とはいえないのではないでしょうか。ペルソナを用いて、個々のターゲットユーザーが何を実現したいと考え、そのためにどのような情報をどのような順番で提供すべきか検討・想像したし、コンテンツやリンクを追加することで、より成功に近づくことができます。