ビジネス特化したことでBtoBのリード生成にも効果を発揮
このような用途での利用が広がったのは、先に触れたようにLinkedInでは実名での登録が必須だからだ。名前、電話番号、住所、インスタントメッセンジャーのID、誕生日、既婚/未婚といった個人情報のほか、現在・過去の職歴・専門分野、学歴、興味関心、賞罰などもおふざけ無しのデータが登録されている。
その中でも、LinkedInで特筆すべき“ビジネス特化”SNSらしい点は、職歴の項目。ただ単に会社名を登録するだけでなく、職務経歴書なみの情報量を記入できるつくりなっている。現在の会社でどんな業務を担当しているのか、そして過去にはどんな実績を残してきたのかを、LinkedInの内部で確認できる。さらに、知人からの推薦・評価コメントがあれば、それも紐付けて他人から閲覧されることになる。
(※画像はLinkedInのサンプルページより転載)

もともとは、求人・求職の場としての目的で使われることがLinkedInの主用途だったようだが、最近では安価かつ確実にBtoBのリードを獲得する手段として、LinkedInへの注目が非常に高まってきている。
オンラインマーケティング支援会社のHubSpotによるレポート「The State of Inbound Marketing 2010(PDF)」では、アウトバウンドよりもインバウンドの方が費用対効果で優れていると指摘。その中でも63%の企業が、ソーシャルメディアは「インバウンドによる平均リード獲得単価よりも低単価で獲得できたチャネル」と評価している。LinkedInに限った話ではないが、SEOやリスティング広告といったチャネルよりも安価にリードを獲得できる手段として、無視できない存在になってきているようだ。
(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」より)

実際、「ここ半年間でリード獲得のチャネルとして重要性が増したか」という質問に対しては、60%の企業が重要になってきたと見なし、ソーシャルメディアを最も高く評価している。
(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」より)

ソーシャルメディアの中でも、BtoBの領域ではLinkedInの実績が1番だ。「顧客の獲得につながった」SNSとして、実に45%の回答者がLinkedInで顧客を獲得できたと答え、Facabook、Twitter、企業ブログよりも顧客獲得につながる手段として取り上げている。
(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」より)
