SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Autumn

知らないとマズい? Hit Service Showcase

BtoB企業がFacebook・Twitter以上に注力する
ビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクトイン)」とは?


ビジネス特化したことでBtoBのリード生成にも効果を発揮

 このような用途での利用が広がったのは、先に触れたようにLinkedInでは実名での登録が必須だからだ。名前、電話番号、住所、インスタントメッセンジャーのID、誕生日、既婚/未婚といった個人情報のほか、現在・過去の職歴・専門分野、学歴、興味関心、賞罰などもおふざけ無しのデータが登録されている。

 その中でも、LinkedInで特筆すべき“ビジネス特化”SNSらしい点は、職歴の項目。ただ単に会社名を登録するだけでなく、職務経歴書なみの情報量を記入できるつくりなっている。現在の会社でどんな業務を担当しているのか、そして過去にはどんな実績を残してきたのかを、LinkedInの内部で確認できる。さらに、知人からの推薦・評価コメントがあれば、それも紐付けて他人から閲覧されることになる。

LinkedInのプロフィール画面、職務に関する詳細な情報を記載できる
(※画像はLinkedInのサンプルページより転載)
LinkedInのプロフィール画面、職務に関する詳細な情報を記載できる(※画像はLinkedInのサンプルページより転載)

 もともとは、求人・求職の場としての目的で使われることがLinkedInの主用途だったようだが、最近では安価かつ確実にBtoBのリードを獲得する手段として、LinkedInへの注目が非常に高まってきている。

 オンラインマーケティング支援会社のHubSpotによるレポート「The State of Inbound Marketing 2010(PDF)」では、アウトバウンドよりもインバウンドの方が費用対効果で優れていると指摘。その中でも63%の企業が、ソーシャルメディアは「インバウンドによる平均リード獲得単価よりも低単価で獲得できたチャネル」と評価している。LinkedInに限った話ではないが、SEOやリスティング広告といったチャネルよりも安価にリードを獲得できる手段として、無視できない存在になってきているようだ。

チャネル別 – インバウンドのリード獲得単価
(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」より)
チャネル別 – インバウンドのリード獲得単価(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」をもとに編集部で作成)

 実際、「ここ半年間でリード獲得のチャネルとして重要性が増したか」という質問に対しては、60%の企業が重要になってきたと見なし、ソーシャルメディアを最も高く評価している。

ここ半年間で重要性を増したリード獲得手段
(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」より)
ここ半年間で重要性を増したリード獲得手段(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」をもとに編集部で作成)

 ソーシャルメディアの中でも、BtoBの領域ではLinkedInの実績が1番だ。「顧客の獲得につながった」SNSとして、実に45%の回答者がLinkedInで顧客を獲得できたと答え、Facabook、Twitter、企業ブログよりも顧客獲得につながる手段として取り上げている。

特定のソーシャルメディアを使って顧客を獲得した企業の割合
(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」より)
特定のソーシャルメディアを使って顧客を獲得した企業の割合(※HubSpot「The State of Inbound Marketing 2010」をもとに編集部で作成)

次のページ
メールにTwitter…、外部ネットワークを活用するLinkedIn

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
知らないとマズい? Hit Service Showcase連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2010/07/26 17:53 https://markezine.jp/article/detail/10905

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング