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滝井秀典のすぐわかるキーワードマーケティング入門

ネット広告でキーワード設定に悩んだ時の「目からウロコ」的解決法


 なぜ「動詞」が含まれる言葉をキーワードとして選択したり、広告の中に入れるとユーザの反応が上がるのか。これは少しアカデミックな話になるが、「言語学」に答えが存在している。実はどんな世界の言語であれ、「動詞含みのアクション言葉」というのは「人と人とのコミュニケーションの間でイメージのズレがもっとも少ない言葉」なのだ。

 例えば「寿司」という名詞を考えてみよう。「寿司」という言葉から連想するイメージは、人によってとてもバラバラであるはずだ。ある人は高級すし屋のカウンターをイメージするかも知れないし、別の人は回転寿司を連想するかも知れない。また人によってはコンビニの鉄火巻きセットを思い浮かべるかもしれない。その対象は実にさまざまだ。

 しかし、これが「すし 出前」となるとどうだろうか? ほとんどの人が「お寿司屋さんが丸くて赤い桶にいろんなお寿司を入れて持ってきてくれている」状況をイメージするはずだ。

 つまり、「出前」というアクション言葉は、「情報を伝える側」と「情報を受け取る側」の頭の中のイメージに誤解やズレが最も生じにくい言葉なのである。だから、広告反応がとびきり高いのだ。これはインターネット時代になって初めてわかったことだと言っていい。

インターネット時代は「言葉の時代」

 これを応用すれば、「ノロウイルス」という突然需要が爆発したキーワード市場では、「ノロウイルス対策」「ノロウイルス予防」といったキーワードが最も重要であることがすぐにわかるはずだ。また、タイトルや説明文、ひいてはホームページ(ランディングページ)にも、「ノロウイルス予防には~」といったアクション言葉を意図的に強調することが、ユーザの反応を取る最も有効な手段というわけである。

Yahoo! Japanで「ノロウイルス」と検索した場合のキーワード広告例(スポンサーサイト欄)

 インターネット時代は、「言葉の時代」とも言われている。検索エンジンマーケティングとしての広告も、「動詞含みのアクション言葉」が今後も鍵を握っていくに違いないだろう。

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この記事の著者

滝井 秀典(タキイ ヒデノリ)

日本大学芸術学部卒業。株式会社キーワードマーケティング研究所 代表取締役。 インターネットで検索されるキーワードの投資対効果を瞬時に見分けられる「言葉の研究家」。広告代理店事業、データベースマーケティング会社を経て独立。起業後わずか3ヶ月でペット関連事業のネット通販サイトを業界売上日本一にする。現在は、自ら「売れるキーワード」を発掘し、年...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/05/07 16:24 https://markezine.jp/article/detail/1105

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