【回答編】レジの回転数から考えてみる
それでは、回答です。当たり前ですが、私もこれが正解かどうかは分かりません。こうして連載をしながら、私自身も実は自頭力を磨く練習になっています。
今回は飲食店の売上なので、次の2つの数字が分かれば、求めることができそうです。
- 1日何人の顧客が利用するか?
- その顧客は、平均で一人あたりいくら位お金を使うか?
つまり、1日の売上を次の式で求めてみようというわけです。
1日の売上 = 1日の利用者数 × 平均顧客単価
それでは、それぞれの変数を求めてみましょう。
1日の利用者数
まずは、1日の利用者数です。実は、この問題は過去に実施したことがあり、「レジの回転数」というアプローチが面白かったので、その方法を採用します。
渋谷マークシティにあるスターバックスコーヒーには、レジが2つあります。ピーク時にはそのどちらもが埋まり、列ができます。また、ピーク時でないときは、レジ1つがまばらに稼働するという状況です。そのため、「ピーク時」と「非ピーク時」に場合分けし、それぞれの利用者数を推定していきたいと思います。
同店舗の営業時間を私は知らないのですが、仮に7時から21時の14時間だと想定します。そのうち、行列を見かけるのは朝と昼なので、8時、9時、12時、13時の4時間がピークとなる時間帯だと仮定します。そうすると、「ピーク = 4時間」「非ピーク = 10時間」となります。
ピーク時は2台のレジが常に稼働しているので、一人1分で接客できると仮定して、1時間あたり2台で120人を接客。非ピーク時は、多く見積もってもその半分の稼働率。レジも1台のみ稼働している状態だと思うので、1時間あたり30人を接客していると考えます。
そうすると、スターバックスコーヒー 渋谷マークシティ店の1日の利用者数は、次のように推定できました。
120 × 4 + 30 × 10 = 780人
平均顧客単価
次に平均顧客単価ですが、実感としてスターバックスラテのトールサイズを標準に、多い人も少ない人もそれなりにいそうなので、おしなべてこの商品の単価である「390円」と想定します。
これらを合わせると、スターバックスコーヒー 渋谷マークシティ店の1日の売上は、次のように算出できました!
1日の利用者数(780人) × 平均顧客単価(390円) = 304,200円
あなたの推定はいかがでしたか? たくさんのコメントお待ちしています。