Q プロジェクトを成功させるための秘訣は?
サイトの目的をどこに置くかには注意しなければなりません。
極端な話、外部のメディアから自社サイトへの誘導はなくてもいいと思っています。あれもこれもと成果を欲張ると焦点がぶれてしまいますので、コンバージョンをどこに置くかにはかなりこだわっています。
Q では、マイミクGPにおけるコンバージョンとは?
「友達に紹介してもらう」「再度キャンペーンサイトに来てもらう」ですね。
広告は出してもいいけれど押し付けはせず、お客様の意に沿った自然な形で出すように、ブランドコントロールには特に気を使いました。
Q プロジェクトの打ち合わせはどんな様子でしたか?
打ち合わせは広告代理店、媒体社の担当者、技術者含め、毎回、チーム全員参加が基本です。
私自身は特定のジャンルのクリエイターではなくマーケター・宣伝屋なので、それぞれの分野のプロである、プロジェクトメンバーのノウハウを吸収しながら、気負わず話したいと思っています。いつも全員で納得がいくまで徹底的に議論するので、打ち合わせはいつも、時間も回数もかなり多くなってしまいますが(笑)。
Q チーム内での鈴木さんの役割は?
企画立案、マネジメントのほか、広告のどの段階でスバルの名前を出すかなどを決断するブランドコントローラーとしての役割が大きいです。
製作チームの中でスバルの人間は自分だけなので、社外の撮影等の場合でも常に制作現場に入って舵取りをします。
Q ひとりでやってらっしゃるんですか!
外部サイトをはじめ、オフィシャルサイトやコミュニティサイトなど、スバルの国内Webプロモーションはほぼひとりで担当していますね(笑)。多い時は5つくらいのプロジェクトを同時に動かしていた時もあり忙しいですが、メリットもあります。
マイミクGPのようなエンタメ的なコンテンツは外部のサイトで徹底的に尖らせ、オフィシャルサイトはシンプルにカタログとしての改善のみを追求するなど、オンラインマーケティングの全体を見て、サイトごと、キャンペーンごとに役割を明確に切り分けられるのが強みです。
Q 今後はどのような広告を作りたいとお考えですか?
常に新しいことをやっていきたいですね。そうすることで製作チーム全体のモチベーションが上り、結果、費用対効果として十分すぎるクオリティのものができあがってきます。
マイミクGPの企画がスタートした昨年は、ソーシャルメディアの年でした。今や多くのお客様のライフスタイルの中にソーシャルメディアが入り込み、切っても切れない関係になっています。これからも、お客様のソーシャルメディアを通じた体験の中に車やスバルとの自然な接点を作っていきたいですね。