フラッシュマーケティングを活用するなら押さえておきたい3つのポイント
さて、実際にフラッシュマーケティングの活用を検討する上で、注意していただきたい点が3つあります。
手数料
1つ目は、これまでにも何度か触れておりますがチケット共同購入サイト側に支払う手数料についてです。
通常の広告では掲載の時点で費用が発生しますが、多くのチケット共同購入サイトの場合は、チケットが成立した場合のみ手数料をいただく仕組みになっており、もしチケットが成立しなかった場合は、手数料他一切の費用は発生いたしません。
クライアントから見るとこの仕組みは、投資のリスクが少なくなるという点で1つのメリットでもあります。手数料の設定方法自体はサイトによって異なるかと思いますが、大体の相場は、チケットの販売額の15%~50%と言われています。
チケットの上限枚数
2つ目は、チケットの上限枚数を考えずに販売を行うと、店舗のキャパシティを超えた数のお客様が集まってしまい、サービスなどが行き届かず、結果的に顧客満足度が下がる恐れがあるという点です。
常連客用の席は確保できるのか? 臨時でスタッフを増員できるのか? など、各懸念事項にきちんと対応できる体制が十分でないようなクライアントに対しては、チケットの販売枚数を低く設定したり、それでも難しいようであれば掲載自体をお断りする場合もあります。
法的リスク
3つ目は法的な問題です。景品表示法や薬事法、旅行業法などに違反するような商材は当然のことながら掲載することができません。
弊社でもチケットを掲載する際に、定価の販売実績があるか、消費者に安心して購入いただける商品・サービスであるかなどを、『ホットペッパー』や『じゃらん』などの弊社の既存媒体で培った審査体制を通じてチェックしています。審査を通らないものについては、掲載をお断りするなど、チケットを安心して購入いただけるよう取り組んでおります。

フラッシュマーケティングで日の目を見る商品も
最後に、私自身も期待しているフラッシュマーケティングの今後の可能性についてお話します。
飲食店の商材が多いイメージのチケット共同購入サイトですが、現在『ポンパレ』で扱っているチケットの商材は、飲食系が4割、エステ・美容系が3割、そして新規業界が2割となっています。
この新規業界のほとんどが、弊社の既存媒体でもあまり扱いのなかった、いわゆる一般的にはまだ知られていない業界やサービスです。これらの業界やサービスがフラッシュマーケティングを通じてにわかに賑わいを見せています。
例えば「家事代行サービス」。実際にこうしたサービスがあるのを知っていても、使ったことのある人はほとんどいないのではないでしょうか。
そのような現状であるにも関わらず以前『ポンパレ』で家事代行サービスのチケットを販売したところ、2時間で60枚売れてしまうほどの人気ぶりでした。
このように、一般的に知られていないような商品やサービスが、フラッシュマーケティングによって今注目を集めつつあります。
第2回では、こうした事象の背景について、『ポンパレ』のウェブマーケティンググループの平尾より説明させていただきますので、是非次回をお楽しみにお待ちください。