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次世代の広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」活用事例(AD)

週1日分の工数を削減する「複数代理店の管理機能」活用術

多彩な商品ラインゆえの入稿管理の煩雑さも解消

 また、情報共有とともに抱えていた課題が広告の入稿管理についてだ。

 一口に「エステ」と言っても、TBCグループのサービスラインは脱毛・フェイシャル・ボディと分かれていて、さらに女性向け・男性向けといった区分もある。当然、広告のクリエイティブはサービス別に作成する必要があり、1つの広告枠で複数のクリエイティブを回すことが当たり前のことになっている。

 さらに言うと、出稿先は1つではなく、さまざまな媒体に並行して広告を出す。入稿日が月曜なのか火曜なのか、広告クリエイティブやリンク先ページの審査に掛かる日数は何日かと、媒体別の規定にも配慮しなくてはならない。

 TBCグループではウェブアンテナ導入以前、各担当者が計測用パラメータを用意してExcelで作った管理表に記入。広告クリエイティブとリンク先の情報も入れていたが、クリエイティブで訴求するサービスが違えば、リンク先のページも変わってくる。

広告の入稿管理の例
広告の入稿管理の例

 つまり記入が必要になるのは、出稿する媒体・広告枠の数×クリエイティブ数×リンク先URL数の掛け算。Web広告の展開規模を拡大していくと、入稿管理に綻びが生じるのは目に見えていた。

 しかし、ウェブアンテナ導入後は、入稿管理の作業を代理店が自ら行えるようになった。具体的にはウェブアンテナの複数代理店管理機能を用いて、代理店ごとに計測用パラメータの発行作業ができるような体制を構築。

 また、代理店で入稿管理を行えるようになると、同一キャンペーンを異なる名前で登録してしまい、管理が煩雑になる可能性がある。しかし、TBCグループでは、ウェブアンテナの提供元のビービットのサポートを受け、キャンペーンの命名ルールを厳密に決めることで運用負荷を軽減している。

 それにより、複数クリエイティブ・複数URLをかけあわせるような複雑なキャンペーンでも入稿管理でのミスを防げるようになった。

 このように、様々なパターンの訴求を同時展開できるようになったことで、思わぬ副産物も手に入った。

 ウェブアンテナを使えばリアルタイムに各クリエイティブのパフォーマンスを把握できるため、さまざまな組み合わせの中から最も優れた組み合わせをすぐに見つけ出せる。その結果、直近の結果を反映したクリエイティブをタイムリーに入稿することが出来ようになる等、意思決定の迅速化にも貢献しているのだ。

運用を見据えた万全のサポート体制でツール導入

 さて、こういったツールの場合、通常業務を妨げずに導入が行えるかどうか、という点は導入側の立場に立つと非常に重要な問題だ。特にTBCグループの場合は大規模にWeb広告を展開し多くの人が関わっているので、スムーズに導入が進むかどうかは、ツール選定時における大きなポイントとなる。

 その点、ウェブアンテナの開発・サポートを行うビービットは、様々なクライアントへの導入から得た知見を活かし導入をサポート。ビービットのサポート力について、三吉氏は次のように評価する。

 「弊社ではキャンペーンページと予約ページを別々のサーバーで管理しています。その場合、特に、モバイルサイトへの導入の際はデータ連携のやり方やセッション管理が複雑だったりします。そういった際にもビービットのご担当者様へ相談すれば的確に対応していただけます。そこは非常に安心であり大きな力になってくれていると感じています」

Yahoo!トピックスの効果が分かる。ニュースPRの間接効果を把握したい

 複数代理店から協力を得るため、運用上の問題点をツール導入によって解決したTBCグループ。今後は、さまざまな広告の効率アップに取り組もうとしている。

 具体的には、広告種別にリーチした後のユーザー行動の特徴を明らかにすること。広告種別にどんな見せ方が良いのか、あるいは多彩な広告種別をどう組み合わせて見せると最適なのか、間接効果も含めて分析していきたいと三吉氏は展望を語っている。

 またTBCグループと言えば、木村拓哉やデビット・ベッカム、KARAを起用した話題性あるキャンペーン展開などでも知られる。

 有名人を起用したことでYahoo!トピックスやテレビのニュースで取り上げられた場合、どれだけの成果に結び付くのか。そこまで踏み込んだ分析をしていきたいという考えだ。

 そのような、これまでできなかった分析を実施する際に三吉氏はウェブアンテナの新機能に期待している。広告以外の経路、ブログやお気に入りなどからの流入についても測定できるという機能だ。

 目には見えないが確かに効果は出ているはずのニュースPRの影響力。それを数値化して把握できるように、ウェブアンテナをより活用していきたいと考えているようだ。

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2011/04/19 11:45 https://markezine.jp/article/detail/13671

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