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統括編集長インタビュー

「グーグルはデータ、フェイスブックはリレーション、我々はコンテンツ」
―brightcove PLAY 2011開幕―

初開催のカンファレンス「brightcove PLAY 2011」

 「brightcove PLAY 2011」は、クラウド型の動画配信プラットフォームを提供するブライトコーブ社が主催するカンファレンス。世界中で3,000社の導入実績を持つ同社の顧客やパートナーが一堂に会し最新動向や活用事例について共有した。このカンファレンスは今年が初めての開催となり会場はボストンのウォーターフロント地区にあるワールド・トレード・センターで行われた。

会場となったボストンのワールド・トレード・センター

 キーノートにはブライトコーブ CEO ジェレミー・アレイヤ氏が登壇。冒頭、動画トラフィック及び動画広告市場の伸びについて次のように語った。

「米国におけるトラフィックの約半分が動画のトラフィックとなっています。また、動画広告市場は昨年比で45%増の伸びを見せ、市場規模は700億円以上となっています。これらの動向から今後もこの市場が拡大していくことは間違いないでしょう」

ブライトコーブ CEO ジェレミー・アレイヤ氏

 このような状況から、同社は自社が提供する動画配信プラットフォームの機能拡張を矢継早に行ってきた。live配信/オン・デマンド配信への対応、大量の動画を迅速にアップするため環境構築、YouTubeやFacebookとの連携などに対応に加え、今後注力していくポイントとしては、スマートテレビが挙がっているという。

スマートテレビにおける動画配信の未来

 ここで、スマートテレビを提供する各社との提携を担当するブライトコーブのエリック・エレイア氏から、その狙いについて明かされた。

ブライトコーブのエリック・エレイア氏からLGとの取り組みが発表された

「米国調査会社の発表によると2015年までに米国家庭4300万世帯がスマートテレビを所有し、スマートテレビ上でインターネットコンテンツを閲覧する時代が当たり前になると言われています。つまり、近い将来には動画が閲覧可能なデバイスが、PC、モバイル、スマートフォン、タブレット端末に加え、スマートテレビも加わることになります。そのような状況を見越し、弊社では韓国のLGエレクトロニクス社と提携し、弊社の動画配信プラットフォームを利用すればLGエレクトロニクス社のスマートテレビ上での動画配信が可能となるようにしました」

LGエレクトロニクス ジェネラルマネージャーの
サム・チャン氏もゲストスピーカーとして登壇
LGエレクトロニクスのスマートテレビ

 今回の発表ではLGエレクトロニクスとの提携発表にとどまったが、グーグル、アップルなどスマートテレビを提供する各社との提携を進めていくことも間違いないだろう。

動画配信から「ビデオクラウド」「アップクラウド」へ

 一方、ブライトコーブ社は動画配信プラットフォームビジネス以外のビジネスも温めていた。同じくキーノートで発表したのが、アプリの作成・運用を支援する「アップクラウド」というプラットフォームサービス。これまで、ブライトコーブ社は動画配信プラットフォームのサービス名を自社名と同様の「ブライトコーブ」というサービス名で提供していたが、今後は動画配信プラットフォームサービスを「ビデオクラウド」というサービス名で提供すると発表。つまり、今後同社は「ビデオクラウド」と「アップクラウド」という2つのプラットフォームサービスを提供する会社となる。

 「アップクラウド」のリリース背景について、アレイヤ氏は次のように語った。

「スマートフォン、タブレット端末、そしてこれからはスマートテレビといったようにデバイスの多角化が進み、それぞれのデバイス上でアプリが提供されています。また、ユーザーはそれらのデバイス上で動くアプリを通してさまざまな場所でコンテンツと接触できる時代になっています。一方、アプリを通して多くのユーザーにコンテンツを届けたい、もしくは接触したいと考えている企業側は、デバイス環境の急激な変化に対して効率的に対応できている状況ではありません。また、デバイスごとの規格の違いもスケールアウトができない大きな要因となっています。『アップクラウド』はこれらの課題を解決するためのプラットフォームとなります」

ユーザーがコンテンツを取得する環境は大きく変化している
スマートフォン、タブレット端末、スマートテレビ…
対応すべき項目が多すぎる状況になっている

「アップクラウド」のメリット、そしてコンテンツ・セントリックなビジネスの拡大へ

 「アップクラウド」の特徴は管理画面上でコンテンツのパーツをドラッグ&ドロップするだけでアプリが作成できてしまう容易さ、とhtml5、Javascript、CSSを用いて最初にテンプレートを作成することでそのテンプレートを元に別のアプリを複製できるスケーラビリティにあると言える。また、特定のデバイスのプラットフォームに依存することなくiOS、アンドロイドなど市場シェアを占めるプラットフォームにはすべて対応している。

「アップクラウド」でアプリ作成・運用・複製が容易に

 利用ユーザーは、自社コンテンツをアプリでも提供しているメディア系企業や、ユーザーとのコミュニケーションを図るためにアプリを提供しているブランド系サイトなどがまず考えられる。

 たとえば、ユーザーとのエンゲージメントを高めるためテレビ番組のアプリを作成するとしよう。こういった場合もテンプレートを先に作りアプリ内で表示させたいコンテンツをフィードから選ぶだけでアプリが完成してしまう。また、アナリティクス機能も搭載されているので人気の高いコンテンツをプッシュし、人気のないコンテンツはアプリから消すといった対応も可能。常にユーザーにとって最適なアプリを提供することができるという。

 テンプレートは別番組のアプリを作成する際にも利用可能なので、別番組のアプリを公開したいと考えた際にはテンプレートを用いることでスピーディーな対応も可能だ。「アップクラウド」は現在ベータ版として提供している最中であり、正式なサービス提供時期は2011年下期を予定しているという。

 最後にアレイヤ氏は「ブライトコーブのミッションステートメントはプロフェッショナルなデジタルコンテンツの作成・運用・配信の支援です。グーグルはデータ・セントリックなビジネス、フェイスブックはリレーション・セントリックなビジネスを展開していますが、我々はコンテンツ・セントリックなビジネスを拡大させていきたいと考えています」と主張。聴衆を沸かせ講演を締めくくった。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア部門 メディア編集部 部長/統括編集長1978年生まれ。立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、『MarkeZine(マーケジン)』の立ち上げに参画。2006年5月のサイトオープン以降、MarkeZineの企画・運営を一貫して担当。2011...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/09/28 22:32 https://markezine.jp/article/detail/13815

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