改めて見直したいSEO TIPS
では、最後にSEOのTIPSについて紹介していきます。耳にしたことがある方も多いかもしれませんが、SEOを行う上で基本的なポイントとなりますので、ぜひ改めてチェックしてみてください。
同一ドメインからのリンク
同一ドメインからの大量リンクは、ほとんど効果も期待できません。しかもペナルティの温床ともなります。同じドメインからの数百・数千のリンクは危険です。
ただし、同一ドメインからの大量ではない多数のリンク、中量リンク(30ほど)、少量リンク(15ほど)、微量リンク(2~8ほど)、そして1リンクなどは条件によりますが効き目はあります。
なお、学校の教科書のように一般論として語ることはできませんし、ケース・バイ・ケースなので、自分のサイトでじわじわ試してみてください。
なぜ、同一ドメインからの多数のリンクが評価されるのか? その理由は後述します。
IPアドレス分散
じつは、IPアドレス分散は巷で評判になるほどのSEO効果は確認できておりません。
ですが、今現在、効果を確認していないというだけで、別の条件や将来も何もないとは言い切れません。つまり「ブラック・スワン=予測不能な事態」ですから、自作自演をやり込む場合は、IPアドレス分散はやっておいた方が無難でしょう。
筆者の経験として、50ほどの自作自演用サイトを抱えていて、はじめはすべて同一もしくは類似のIPアドレスだったものを、全部Cブロックまでの分散IPアドレスにしてみても、順位に変動はなかった事実をお知らせしておきます(参考記事:IPアドレスのCブロック(クラスC)を分散するという意味)
これも細かく突っ込んでいくと、IPアドレスは日本国内のものがいいのか、海外のものでもかまわないのか、調査をはじめるととんでもないことになります。実証データが不十分ですから、風説に惑わされないことです。大規模な自作自演をやらない場合は、無視してかまわないでしょう。
中古ドメイン
中古ドメインについては、かなりの確率でSEO効果があることを確認しています。
ただし、気をつけるべきは、100%の当たりではないし、失敗例もたくさん見ているので、うかつに中古ドメインなら上位表示などと信仰心厚く取り組まないことですね。
まず、中古ドメインの魅力はページランクとドメインの古さです。
ややこしいので、"現在の"グーグルのページランクについては解説しませんが、トップページが3や4などのページランクであると、その下層ページ(ページランクなし)からの外部リンクも、実は効果があることを筆者は確認しています。
つまり、ページランクが高いページからのリンクという通俗的な話ではないわけです。もうひとつ、新しいドメインよりも、古いドメインからのリンクは、検索エンジンからより評価されていることも確認しています。
繰り返しますが、だからといって中古ドメイン信者にはならないようにしましょう。いつも恩恵があるわけではなく、反対に前所有者時代のペナルティを引き継ぐこともあります。休眠会社の売買に似ています。一定水準の知識と経験が必要です。
ナチュラルリンク
私はこの業界用語を使いませんが、ナチュラルリンクとは善意の第三者によるリンクのことだと定義してみましょう。
だとすると、ナチュラルなリンクとは、ヘッダー・フッター・サイドバー以外の、コンテンツの中からのリンクということになりますか…。たとえば、次のようなテキストとソースを見てください。
外部リンクは、ナチュラルリンクが一番。
<p>外部リンクは、<a href="http://www.hyperposition.com/">ナチュラルリンク</a>が一番。</p>
外部リンクなら、ナチュラルリンクなどを解説している、SEO塾のサイトをご覧ください。
<p>外部リンクなら、ナチュラルリンクなどを解説している、<a href="http://www.hyperposition.com/">SEO塾のサイト</a>をご覧ください。</p>
検索エンジンは、リンクとしてどちらを好むと思いますか?
また、ブログも精力的に運営していると数百記事に達します。このブログのドメインから張られた、たった1個のリンクは評価されるでしょうか? むしろ、時間をおいて何回も張られた方が、評価されるとは思えませんか?
さらには、サイドバーなどにテンプレートで仕込んだとしても、自作自演でも善意の第三者でも、お役立ちリンクとしてユーザー利便性の有る無しをグーグルが判断している可能性もあるでしょう。
要するに、業界用語が先にあると現実を見過ごしかねないということです。自分の頭で考える習慣を身につけましょう。
集客は手段、最終ゴールは売上

自社およびクライアントの数千のサイトを見てきた経験から言うと、ビジネスを成長させるためには、集客はあくまで手段であり売上を目的したサイト運営が大切になります。SEOはさらに集客の一方法です。
また、自分の都合に合わせて商材の売り文句を作成しても、一般ユーザーには業界用語は必要ありませんし理解できません。つまり、大切なのは「何を売るか」よりも「誰に売るか」ということです。
ですから、買って欲しい人を特定して、その人を集客するというシンプルな発想が大切になります。コンテンツもデザインもそれに合わせましょう。マーケティングが決定力を持つのです。さらに、集客のための集客は、成約率がいちじるしくダウンします。次の手を打つデータにもならないこともしばしばです。
スモール・ビジネスであっても、ブランドづくりは大事です。そして、集客が目的でない以上、TwitterやFacebookなどにわかマーケティングに惑わされないことです。役立てることができる人は役立てますし、できない人は何をやってもできません。
それでは、集客の売上のできるホームページをつくりましょう!