戦略はじっくり立案し、小額からでもしっかりと対応
見込み客への提案スピードで信頼を獲得し、顧客の事業を理解した上でじっくりコンサルティングを行う愛幸。平岡氏は、たとえ広告にかけられる予算が小額であっても、顧客と共に成長するというスタンスでさまざまなサポートを行い、顧客を成功に導いています。
「私たちがお力添えすることで売上規模が上がっていけば、共に成長することができます。たとえば、ホテル向けのアメニティを販売するお客様の場合、当初月間の売り上げが50万円で、そのうち10%の5万円がリスティング広告の予算でした。弊社が1年間関わったことで、今では月間1000万円の売り上げに成長しましたが、広告予算は売り上げの10%のままです。つまり、月100万円が広告費にあてられるのでさらなる成果が望めます」
ホテルのアメニティ販売サイトの場合、ホテルやペンションが購入者となるB2B(企業間)取引のため、高いリピート率が期待される業態といえます。 AdWords の運用と、サイトでの売上向上のための商品戦略やインタフェースの改善などが功を奏した例と言えます。
「『単価が安い商材だから、リスティング広告は費用に見合わない』と、導入していない企業もあると思いますが、単価が安くても、消耗品などのリピーターを確保しやすいものであればうまくいきます。逆に単価が高く、リピート率が低い不動産や高級品などは、別のアプローチ方法がありますので、弊社では、業種業態にあわせた提案を行っています」
顧客の情熱を引き出すことが成功のカギ
地方の企業のインターネット活用支援にフォーカスする愛幸。平岡氏は、地元栃木・群馬を中心に顧客企業での勉強会や、商工会議所と組んだセミナーを開催し、地方企業に対するウェブ活用の周知にも努めています。
「セミナーでは、私がセールスを中心に話すのではなく、成功されている弊社のお客様を招き、生の声を語っていただきます。成功されている方は、ご自身も情熱を持って取り組んでいらっしゃいますので、セミナー参加者にもその情熱が伝わり、インターネットやリスティング広告への理解が深まります。業種を超えた人たちが集まるので新たな気づきが生まれ、ビジネスが発展することもあります」
同社では、顧客の運送会社が新たに立ち上げた物流倉庫事業のプロモーションに AdWords を使ったところ、EC事業者からの問い合わせが殺到したそうです。平岡氏は、ECの関係者はウェブを閲覧することが多いため物流倉庫とリスティング広告との親和性は高い、という気づきからうまくいった例と分析し、ほかの業種でも同様のチャンスの可能性があると語ります。
最後に、数々の企業を成功に導いた平岡氏に、今後の自社の展開について伺いました。
「これから成長しそうな分野としては、商材をビデオでわかりやすく伝えられる広告フォーマットの『YouTube プロモート動画』 や、消費者と地域が密接に関わる可能性の高いスマートフォン向けのマーケティングが気になります。繰り返しになりますが、地方の企業にはまだまだチャンスがたくさんあると思っています。成功される方たちは情熱を持って取り組んでいらっしゃる方ばかりです。私たちは、 Google Adwords を使って、その情熱を持つ方々を常に刺激し続けられるような提案をしていきたいと思います」
- 社名:有限会社愛幸
- 所在地:群馬県太田市(本社)、東京都江東区
- 設立:1997年
- 事業内容:ウェブサイト設計・構築、コンサルティング、コンテンツ企画制作、SEO・SEM・LPOサービス、ウェブサイト調査・分析