オープンビジネスパートナーでスタッフの成長速度がアップ
現在、同社の従業員は全部で17名。地元の子育て中の主婦を積極的に雇用しており、その取り組みが地元紙に紹介されたこともあります。同社では、彼女たちを「パートナースタッフ」と呼び、責任ある仕事を任せながらも、家庭と仕事が両立できるように勤務時間などに配慮しています。
ウェブ広告の初心者も多いため、今までは、新しく採用したスタッフをどう教育していくが課題でしたが、Google オープンビジネスパートナーに参加したことで解決に向かっているといいます。
「パートナースタッフの勤務時間や休日の希望にも可能なかぎり応えるなど、従業員満足度を高めることも、会社として成功する要因だと思っています。従業員が会社を好きになってくれれば組織としての団結力も上がりますし、ひいてはお客様満足度の向上にもつながります。弊社では新しいスタッフを半年から1年かけて、社内研修やマンツーマンで教育していましたが、従業員数が増えてきているので、どうしても個々の学習進度にバラつきが生じていました。 Google オープンビジネスパートナーに参加して、 AdWords のヘルプや最新情報が掲載されているポータルサイトが利用できるようになりましたので、各自に自習してもらうことで、一定のクオリティでスタッフ全員が仕事に取り組める環境が整いました。オンライントレーニングやセミナーも受講できますので、今後、従業員の成長速度が加速度的にアップするのではないかと期待しています」
四国・松山から、リスティング広告で大きな成果を出し続ける同社。地方に拠点を置くことで、大都市圏と比較してどのようなメリットがあるか、岡本氏に伺いました。
「ウェブというフィールドでは、地方の代理店でも、東京の大手代理店でも条件はいっしょです。品質に気をつけながら依頼された仕事を誠実にこなしていけば、距離的なビハインドはほとんどないと考えています。その上で、東京に比べて地方は地価が安いので、家賃などの毎月かかる固定費が低く抑えられることがメリットとして挙げられます。そして、競合他社が少ないため、人材の流出が起きにくいことも地方ならではです。 AdWords の運用は単純作業ではなく、センスが必要とされますので、多くの案件に携わり、ひとつひとつの案件分析を重ねることで、担当者に経験値が溜まっていきます。そうやって手間をかけて育てた人材がずっと会社に残ってくれるので、人件費に関するコストパフォーマンスは桁違いといえます」
AdWords をきっかけに深いお付き合いが生まれる
現在、同社では、東京に本社を置く大手メーカーの広告運営も手がけているそうです。この案件は今まで取引のなかった大手系列のハウスエージェンシーから直接依頼が来て話がまとまりました。岡本氏は、時代と共に発注する側の代理店選びの基準も変わり、本当に良いサービスが選ばれる時代がやってきたことを感じています。
「近年、お客様は費用対効果を重視し、より良いサービスを求めて、全国各地の広告代理店の仕事ぶりや成果をつぶさに見て比較されているように感じます。 AdWords ならば、大手広告代理店のようなブランド力はなくても、真面目に取り組み、地道に成果を出していくことで、地方の代理店でも大きなチャンスが掴めると確信しています」
最後に、今後の目標について伺うと、岡本氏は、あくまで会社としてはより良いサービスを提供することが使命であり、そのためには既存のお客様を大切にしたいと強く語りました。 AdWords のビジネスは、契約を取ることがゴールではなく、むしろ取ってからが本当のはじまりなのだといいます。
「AdWords を使うことのメリットは、そのお客様に対して、継続的な取り組みと深いお付き合いが生まれることです。特にローカルビジネスは効率化できない、人と人とのやりとりが重要な部分を占めます。ビジネスの中枢の情報を担い、時には経営コンサル的な部分まで入って欲しいという深いサービスを求められることもあるので、売って終わりではなく、お客様に対して果たすべき責務があるという覚悟を持って臨む必要があります。そうすることによって、お客様の信頼を勝ちとり、長いお付き合いが生まれるのではないでしょうか」
社名:株式会社Shift
所在地:愛媛県松山市
設立:2006年9月
事業内容:インターネット広告全般、SEMアウトソーシング事業、アフィリエイト運用アウトソーシング事業、ECコンサルティング、及びサポート