テレビ以外の機器のデジタル化にバラつき
カカクコムは、6月中旬、全国の価格.com登録ユーザーを対象に地デジ化についての調査を行い、9211人から回答を得た(男性90.2%、女性9.8%)。調査対象の「テレビ受信機」は、テレビ放送を受信するためのチューナーを搭載した機器を指し、一般のテレビのほか、録画機器、パソコン、カーナビなどを含んでいる。
調査時点での、デジタル対応割合は全体の94.9%。ただし、対応したという世帯でも、未対応の受信機が残っている世帯は4割近くにのぼっている。受信機別の対応状況を見ると、「テレビ」が92.1%ともっとも多く、DVD/ブルーレイレコーダー、パソコン、カーナビなど、機器によってデジタル化にバラつきが見られた。また、買い替えについては、テレビは「本体を買い替える」が圧倒的に多く、「チューナーのみ購入する」と回答した人は9.0%だった。
一方、全回答者のうち12.5%が「デジタル放送に対応する予定はない」と回答。その内訳を見ると、「予算不足」「受信機の購入ができない」という回答が3割強。また、インターネットや、ワンセグ、衛星放送などで十分と感じ受信機の購入をあえて行わないという回答もかなりの数に上っている。カカクコムでは、「情報はテレビ以外の方法でも取れるし、テレビを買い替えるようなお金もない」というような考えを持った人が増えていると分析している。
「デジタル放送に満足」7割
デジタル放送への対応前後での視聴時間については「変わらない」とした人が7割近くいる一方、「増えた」「やや増えた」も合計で25.5%。年代別では大きな違いは見受けられないが、20代については、他の年代よりも「増えた」と回答している人が多い。デジタル放送には7割を超える人が満足しており、「画質がよい」「録画が楽になった」といった点が評価されている。
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