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MarkeZine Day 2026 Spring

顧客満足向上でさらなるサイト成長を目指す!~ECサイト顧客マネジメント戦略

ECサイトではどんな機能を用意すべきか?
― ECサイト顧客マネジメント戦略第6回


【方針2.】既存顧客からの売上を最大化するための機能例

購入者全員をターゲットにした機能

顧客ランク機能

 商品購入金額に応じて、顧客をランクづけしてパーソナルエリア(マイページ)に表示する機能。顧客ランクごとにサービスを区別して提供する場合は、必須の機能となる(参照:第4回「顧客ランク向上のための提供サービスアイデア集」)。

注文状況確認機能

 購入した商品が現在どのような処理ステータス(入金確認中・梱包中・出荷準備中・発送済み等)にあるのか、マイページに表示する機能。注文してから手元に届くまで日数がかかるネットショップにおいて、ユーザーの不安を解消し、信頼関係を築くために有効な機能といえる。

アンケート機能

 顧客の声を直接聞くためのアンケートフォーム。リピート商材の場合、離反前のタイミングでアンケートを送付し、顧客から回答を得て必要に応じて対応するといったコミュニケーションを取ることで、離反を最小限に食い止めることも期待できる。回答者に対してポイントを付与する仕組みがあれば、アンケート回答数を増やすことも可能。

知人に商品を紹介する機能

 友人・知人にお気に入りの商品をオススメできる機能。紹介者から紹介相手にECサイト経由でメッセージ付きメールを送れるようにしておく。実際の商品購入者が推薦する事を想定し、紹介者はログインしてオススメ機能を利用する必要がある。

掲示板(SNS)機能

 顧客同士がコミュニケーションを取れる場所を提供することで、購入目的以外の来店が期待できる。ただし、コミュニティ運用負荷は高い。

(o)以降をターゲットにした機能

注文履歴機能

 過去の購入履歴をマイページで確認できる機能。リピート購入される商材の場合は、購入履歴から商品詳細ページへの誘導、もしくは直接カートへ投入できるようにしておくことで、リピート購入の促進が可能となる。

カタログ番号注文機能

 会員向けに商品カタログや申し込み番号付の会報誌を配布している場合、カタログ番号で注文できる機能を提供しておくことで、既顧客が素早く購入できるようにしておく。

【方針3】1人あたりの購入単価を増やすための機能例

購入者全員をターゲットにした機能

商品レコメンド機能

 Amazonで提供されているような「この商品を買った人はこんな商品を買っています」や「よく一緒に購入されている商品」「この商品を見た後に買っているのは?」といった、第三者の購買データや購入者のサイト内・外行動(ページ閲覧、「いいね!」ボタンのクリック)情報に基づき関連商品を表示し、追加購入を促す機能。

おねだりメール機能

 自分で商品を購入するのではなく、親しい人(親子・夫婦・恋人など)に購入のおねだりをする機能。おねだり相手にECサイト経由で「この商品が欲しい!」といった内容や任意メッセージ付きでメールを送れるようにしておく。おねだりされた人は、承諾するか拒否するかを選択。承認した場合は、おねだりした人の住所など商品送付先を確認後、ラッピング選択、決済画面に進んで決済を行う。

 現状、アパレル・ブランド商品の販売サイトにみられる機能であるが、「プレゼント・ギフト機能の一種」と考えた場合、活用できる商材は多く、今後、実装サイトが増えていくと著者は考えている。

トリンプ・オンラインショップでは、ネット限定ランジェリー「desir(デジール)」を対象に、女性が男性に対してプレゼントをおねだりできる機能を実装している
トリンプ・オンラインショップでは、ネット限定ランジェリー「desir(デジール)」を対象に、女性が男性に対してプレゼントをおねだりできる機能を実装している

ギフト機能

 のし・ギフト用ラッピング・メッセージカード対応を行い、贈り物・プレゼントとして商品を購入することができる機能。購入者と送付先が異なる場合(別送機能)もあれば、自分用プレゼントとして購入される場合も想定しておく。

 プレゼント送付先(相手)の住所が分からなくてもメールアドレスだけ分かれば商品を贈る事ができる「メールギフト」機能も、最近では各社で提供されている。メールギフトの場合、決済は商品を贈る人、商品送付先は贈られる人となる。商品を贈られる人は、ECサイト経由で届くメールに従って贈られる人自ら送付先住所を入力する。送付先住所を期間内に入力しなかった場合や受け取り拒否を行なった場合は、贈る人の決済が発生しない。

カウモールでは、幅広い商品を「メールギフト」として送ることができるようになっている
カウモールでは、幅広い商品を「メールギフト」として送ることができるようになっている

 このように顧客ランクに応じて様々な機能を提供することにより、一層、顧客満足の高いECサイトになるだろう。ここで例として挙げた以外にも、様々な機能が考えられる。リアルな購買行動をECサイトの機能に落としこむことで、新しい機能が発見できるかもしれない。おもてなしの心と顧客視点に立った、顧客に感動を与えるような買い物体験を提供できるようになると自社で継続して商品を購入してもらえるようになるだろう。

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この記事の著者

工藤 暢久(クドウ ノブヒサ)

1976年 愛媛県生まれ

Q Inc.(株式会社 久) 代表取締役

大手企業を中心に各種Webマーケティングのプロデュース・プランニング業務に従事後、現在は、ECプロデューサー・ECコンサルタントとして消費者視点・消費者行動に即した、ECサイト構築/運営支援を行なっています。

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/07/19 12:30 https://markezine.jp/article/detail/14413

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