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アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

ページネーションはSEOのための「魔法のテクニック」なのか (後編)


ニュース記事におけるページネーションの処理方法(ポイント4~6)

ポイント(4) 2ページ目以降のページから1ページ目へのリンクを設置する

 メディア運営側、あるいは記事執筆者の立場からすると、(記事の内容にもよりけりだが)基本的には1ページ目から見て欲しいと考えるだろう。検索結果に表示するページが2ページ目以降ではなく、1ページ目にするにはポイント1,3を押さえることである程度達成するが、ここではページ分割数が多い(5分割以上)の場合の推奨事項として1つ紹介しておく。

 2ページ目以降のページには、最初のページ(1ページ目)へのリンクを設置しておくことだ。ただしこのリンクは、ページネーション部分のナビゲーション「以外」にリンクを設置するという意味だ。また、そのリンクには記事タイトル(サブタイトルを設定している場合は、それを除外する)をアンカーテキストとする。

 たとえば先の例を使って説明すると、2ページ目以降に次のようなリンクを入れておく。【注】

 ページネーションはSEOのための「魔法のテクニック」なのか(前編)記事トップへ

ポイント(5) 1ページでまとめてしまう

 最初からページネーションを使わないで、別の方法でUXを確保する、というアプローチも紹介しておく。

 いくつかのニュースサイトで、最初の1~3段落を1ページ目に表示しつつ、その下にある「全文を表示する」や「続きを表示する」といったボタンをクリックすると、ページ遷移なしに(URLが変わらずに)コンテンツの続きが表示されるサイトを見たことはないだろうか(過去にYahoo!ニュースが導入していたことがある)。

 これはJavaScriptを使って制御しているのだが、この方法ならページネーションを使わずに表示する文章量を制御できる、自然リンクも1つのURLに集まるため、SEO的には何の問題も発生しない。

 また、海外のニュースメディアの中には、分割したページ(URLをx、yとする)とは別に、全文表示用ページ(URLをzとする)も別途用意して、検索エンジンにインデックスさせるURLをzとしているケースもある。この場合は、URLxとyはcanonicalでzを指定している。

ポイント(6) 必ず記事の1ページ目から読んでほしい場合

 トラフィック最大化の観点からはお勧めはしないが、メディアの意向として「1ページ目から記事を読んでほしい、2ページに直接アクセスされるのは嫌だ」という場合の対処法を簡単に紹介する。これは簡単で、

  • a.全ての2ページ目以降にrel="canonical"を入れて、1ページ目を指定する
  • b.全ての2ページ目以降にnoindexを入れる

 bの方法は、自然リンクの価値が無駄になるのではないかという懸念を持たれるかもしれないが、そもそも上記のような意向のもとで話を勧めるのであれば検索流入をそれほど重視しているわけではないので、問題ではない。

次のページ
通販サイト(商品一覧ページ)におけるページネーションの処理方法(ポイント7~9)

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この記事の著者

株式会社アイレップ 渡辺 隆広 (カブシキガイシャアイレップ ワタナベタカヒロ)

株式会社アイレップ 取締役CSO SEM総合研究所 所長
1997年SEOサービスを開始、2002年に会社設立(株式会社イー・プロモート)後、2003年に退社。2005年4月より株式会社アイレップにてサーチエンジンマーケティング総合研究所所長を務める。主な著書に「検索にガンガンヒットするホームページの作り方」(翔泳社刊)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/10/21 10:26 https://markezine.jp/article/detail/14447

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