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ブレインパッド、顧客分析・ソーシャルメディア連携・メール配信機能を兼ね備えたクラウドサービス「Campaign Commander」の提供を開始

 仏Emailvision社の提供する「Campaign Commander(キャンペーンコマンダー)」は、メールマーケティング支援システムと顧客の反応を分析するシステムを併せ持つSaaS型サービス。今回の販売契約締結により、国内ではブレインパッドが販売を行う。

 同サービスの特徴は、単なるメール配信システムではなく、顧客の分析機能を備える点。自社の持つ配信先メールのデータベースから条件を指定し、ユーザーを絞り込んだセグメンテーション配信などを行うことができる。

株式会社ブレインパッド代表取締役社長 草野隆史氏(中央左)とEmailvision CEO ニック・ヘイズ氏(中央右)
株式会社ブレインパッド代表取締役社長 草野隆史氏(画面中央左)とEmailvision CEO ニック・ヘイズ氏(画面中央右)

 同サービスの主な特徴は次のとおり。

セグメンテーション機能

 「9月以降にサイト会員になった人」「男性」「関東近郊在住」など、さまざまな属性を掛け合わせて顧客を絞り込んだ配信リストの作成が可能。自社の持つデータのほか、過去のキャンペーンの成果なども条件として設定できる。条件の指定に複雑な計算式などは必要なく、フォームへのテキスト入力やプルダウンでの選択形式など、テクノロジーに知見のないマーケターでも直観的に操作できる管理画面が用意されている。

セグメンテーション時のデモ画面
セグメンテーション時のデモ画面
“メールを開封したか否か”“開封したメールをクリックしたか否か”といったユーザーのアクションに応じて配信するメールの種類を自動的に変える、といった配信設定を行うことも可能
“メールを開封したか否か”“開封したメールをクリックしたか否か”といったユーザーのアクションに応じて配信するメールの種類を自動的に変える、といった配信設定を行うことも可能
平行して走る複数のメールキャンペーンを把握しながら、スケジュールを設定することができる
平行して走る複数のメールキャンペーンを把握しながら、スケジュールを設定することができる
ソーシャルメディア対応

 FacebookやTwitterなど16種類のソーシャルメディアとの連携機能を備え、送信するメールにソーシャルメディアへのシェアボタンを挿入できる。誰が、どのソーシャルメディアに対して受け取ったメールをシェアしたか、その結果、ソーシャルメディア上でリンクが何回クリックされたかなどを計測することができる。また、それらのデータをもとにソーシャルメディアでの影響力の強いユーザーを特定して、メールを配信するといったことも可能となっている。

WYSWIG形式のメール作成画面でソーシャルメディアへのシェアボタンを設置可能
WYSWIG形式のメール作成画面でソーシャルメディアへのシェアボタンを設置可能
どのソーシャルメディアにシェアされたか、クリックされたかどうかなど詳細にレポートされる。また、これらのデータをもとにセグメンテーションを行うことも可能
どのソーシャルメディアにシェアされたか、クリックされたかどうかなど詳細にレポートされる。また、これらのデータをもとにセグメンテーションを行うことも可能
外部サービスとの連動

 セールスフォースやERP、CRMなど外部のサービスと連携が可能。連携させることで、顧客情報や売上情報、Webサイトでの行動履歴などを活用したキャンペーンメールの実施が可能となる。

グローバル対応

 世界19ヶ国、16言語でサービスを展開しているため、日本国内から各国の時間や言語に合わせて自動配信したいといった要望にも応える。

 同サービスの提供元である仏Emailvision社は、世界20カ国に拠点を持つ大手マーケティングツールベンダー。既存顧客との関係構築を行うリレーションシップマーケティングに特化した支援サービスを提供している。同社による、月間メール配信数は世界最大の約50億通。それらを支える安定したインフラと、グローバルで97.5%という配信到達率も同サービス強みの一つだいう。

 想定している同サービスの対象は、会員数50万~200万人程度の中~大規模のサイトを持つ企業。ブレインパッドでは、2012年6月までに約50社に導入を予定している。正式な販売開始は、11月1日より。ソーシャルメディア連携は12月、顧客分析などのカスタマーインテリジェンス機能は2012年1月からのサービス提供を予定している。

「キャンペーンコマンダー」の今後のリリースロードマップ
「キャンペーンコマンダー」の今後のリリースロードマップ

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MarkeZine(マーケジン)
2011/09/30 15:38 https://markezine.jp/article/detail/14467

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