ASPの付加サービスを利用したリクルーティング活動
単にシステムを提供するだけでなく、企業とアフィリエイトサイトの間を仲介し、より多くの提携関係を成立させ成果につなげ、両者をWin-Winにしてゆくのが、ASPの「役目」です。
アフィリエイト運用にも慣れてきたら、提携数を増やす方法、特に自社商材にマッチしたサイトと提携するための方法について、ASP担当者に相談をしてみましょう。無料でサポートしてくれるものから、有料でASP管理画面内に広告を出すしたり、関連カテゴリのアフィリエイトサイト向けにメールで提携呼びかけしてくれるものまで、きっと様々な提案をしてくれるはずです。

これはトップページ広告例です。他に管理画面にログインした際、その最初の画面に表示される広告枠もあります。コストもある程度かかるので、有効に活用するためには、短期でいいので「コミッションアップ」「初回成果にはボーナス報酬」など、「今すぐ提携してリンク張っておかないと損」と焦らせるようなキャンペーンを同時展開するほうがいいでしょう。
ASPがアフィリエイトサイト向けに定期発行するメールニュースも、告知媒体となっています。特定カテゴリである程度成果が出ているアフィリエイトサイト群だけに絞り込んで、「この企業と提携してみませんか?」とメールを送ってもらえるサービスもあります。全体に配信するメールニュース内の数行告知より、こちらのほうが効果が出るケースもあるでしょう。
あまりリクルーティングにお金を投入することはおススメしませんが、提携サイト数がある程度伸びないことには何も始まらず、ノウハウをためることも難しいと思いますので、初期段階でどうしても提携数が伸び悩む場合には、利用を検討してみてください。
成果があがるアフィリエイトサイトだけフォローすればいいわけではない
マーケティングの様々な場面で「2:8の法則」が語られますが、アフィリエイト・プログラムでも状況は同じです。1割にも満たない提携アフィリエイトサイトが、9割の成果金額をもたらしてくれるケースは決して珍しくありません。誰でも簡単にサイト・ブログを作りアフィリエイトできる時代ですので、格差も広がります。
それでは、その上位1~2割のアフィリエイトとだけ密に付き合っていればいいかというとそれも間違いです。なぜなら、こうしたランキングは激しく変動するからです。
- 上位アフィリエイトサイトには個別に特別報酬なども提示し、さらなる成果アップを図ってもらう
- 中堅&初心者とはメールニュース通じてコミュニケーションしっかり行い、育成そしてモチベーションアップを図ってゆく
- 自社商材とぴったりマッチした、属性・ニーズ抱えた専門サイトやコミュニティ、ブログ」などを探し出し、新たに提携関係を作ってゆく=個別リクルーティング
こうした活動を、同時並行で進めて行きましょう。
数でなく質を追求し、個別リクルーティングしよう
個別リクルーティングでは、「数」ではなく「質」を追求しましょう。まずはどんなカテゴリのサイトと提携したいのかをあげ、その中で優先順位を決めます。関連するキーワードもリストアップしておくといいでしょう。例えば英会話スクールであれば、次のようなキーワードとサイトが考えられます。
留学
- 社会人の留学・短期留学の専門情報サイト
- 留学/短期留学の経験を綴っているブログ
- 留学に興味ある人がたくさん集うコミュニティ
- アメリカ・カナダなど人気留学先エリアの日本人向け情報サイト
語学学習
- 英会話スクールの紹介・比較サイト
- オンライン英会話レッスンサービスの紹介サイト
- 英会話スクール関連の口コミ情報が掲載されたサイト
- ブログ・英語学習者のためのコミュニティ
英語を仕事で使う
- 英文メールの文例集サイトなど、仕事で英語使う層が参考にする情報サイト
- ジャンル別海外サイト専門リンク集など
- 英語での言い回しやことわざなど集めたサイト
スキルアップに意欲的な社会人ターゲット
- 社会人のための様々なスキルアップ&キャリアアップ関連サイト
- ビジネスセミナー・勉強会等の情報を紹介するサイト
各カテゴリごとに、「内容が濃く」「興味ある人の間では人気/知名度ある」「アクセス数もそれなりにありそうな」サイトやコミュニティを探し、リストアップしていきます。良質なリンク集やディレクトリサイトを軸に探していったり、あるいは検索エンジンで関連キーワードでの検索結果を順番に見ていってもいいでしょう。
SEO/SEMでは、狙うキーワードでの検索結果ページにおいて、いかに自社サイトを上位に目立つ形で表示させるかが勝負どころとなってきますが、「アフィリエイト・プログラム」を絡めると、「点」が「面」になってきます。つまり「自社サイト」一点で勝負するのではなく、同じく上位に表示される個人運営のサイトとも提携関係を結ぶことで、自社サイト以外がクリックされても、そこから最終的には自社サイトへとたどり着くルートを作っておくことができるのです。
個別リクルーティングの方法ですが、もし自社が使っているASPに参加しているサイトであれば、ASP管理ツールから検索してメッセージを送ることもできます(ASPのシステムによる)。またメールアドレスを公開していたり、お問い合わせフォームを設置している場合が多いと思うので、そこ宛にコンタクトしてみてもいいでしょう。気をつけたいのは、「大量のサイト運営者宛に一斉配信しているスパム的なメール」と思われないようにすることです。
そのためには、そのサイトを見た感想や「何故、貴サイトで自社商品を紹介してもらいたいと思ったのか」を、きちんと書いて伝えることです。可能であれば「商品を提供させていただくので、よかったら使ってレポートしていただけないでしょうか」という提案をしてみるのもありです。