詳細な投稿者分析も可能。インフルエンサーへのリーチも簡単に
コミュニケーションエクスプローラーのもう1つの特徴は、「投稿者分析」ができることだ。
ソーシャルメディアにおける伝播は、1つのコメントからさざ波のように波及していく。その真ん中の「小石」に該当するコメントを特定し、投稿者を特定できるのが投稿者分析である。Twitterに限定された機能だが、話題が広まる起点となるキーマンを見つけられるというわけだ。
さらに、そのコメントがどれだけ多くの人に伝わるかといった「波及力」や、どのくらい世論を主導する力があるかという「影響力」、そして仲間内や似たような関心を持つコミュニティばかりでなく、異なるグループや年齢層に情報を橋渡しできるのかという「跳躍力」、そして単なるリツイートではなく、いかに自分の視点で発信ができるかといった「生起力」を数値的に分析し、キーマンの「総合力」を判定することも可能である。
これまでアルファブロガーなど、ネットにおけるリーダー的な存在は多々いたが、それ以上に科学的な根拠に則ったユーザー分析を行ない、真の「インフルエンサー」を発掘できるというわけである。
同社コミュニケーションテクノロジー本部の樋浦久宗氏は、「ソーシャルメディア上で『影響力』のある人物を見つけ出し、味方につけることができれば、口コミ効果も高まるだろう。また『跳躍力』の高い人物にアプローチすることができれば、広い年代やカテゴリに広く告知できるかもしれない」とネット上でインフルエンサーと連携することで広がる可能性について語る。
インフルエンサーの分析についても、「感情分析」の時と同様、キーマンと判定された人物のコメントからTwitterのツイート画面へとシームレスに閲覧することができ、ユーザーが公開しているプロフィールまで到達できる。こうしたキーマンは自己アピールがしっかりなされていることが多く、ネット上のコミュニケーションについても貪欲だ。自社商品の口コミを推薦してくれた人とネット上で直接コミュニケーションがとれるようになれば、様々な施策の可能性が広がっていく。
生活者の反応をリアルタイムで共有・分析できるよう、レポート機能を強化
しかし、一部の人間だけが分析結果やインフルエンサーとのコミュニケーションを独占しては効果も半減だ。また、刻一刻と変化していくソーシャルメディア上の生活者の反応を分析し、活用するのに、時間がかかるようでは意味がない。
ASPとして提供され、操作性の高さとレポートの分かりやすさに優れたコミュニケーションエクスプローラーなら、これまで外部や分析部門などに依頼する必要があったものを、自分たちで設定・操作し、自分たちが欲しいデータや分析結果をタイムリーに得ることができる。グラフや数値データは、パワーポイントやエクセル形式でダウンロードできるので、結果をレポートにまとめるのも簡単だ。関係者で共有すれば、より有意義な活用が可能となるだろう。今後さらにレポート機能は強化され、より視覚的に分かりやすくなるという。