もはや携帯電話の主機能は、通話ではないのかもしれない。1日あたりの平均通話回数は「ほとんどない」が4割を超えるという事実が明らかとなった。
MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)が7月19日に発表した「携帯電話の利用に関する実態調査」(調査期間は7月6~10日の5日間、9,584人から有効回答)によると、1日の平均通話時間は30分未満が8割以上だった。また1日あたりの平均通話回数を調査したところ、「ほとんどない」が43.9%と4割を超え、「3回未満」が35.4%、「3回から5回未満」が13.3%という結果となった。
さらに1日あたりのメール送信数を調査したところ、パケット定額サービス加入者では「1日1から5通未満」が27.4%と最も多く、次いで「1日5から10通未満」が25.2%という結果となった。未加入者では「1日1から5通未満」が37.5%と最も多く、次いで「1日5から10通未満」が26.3%という結果となった。メール送信数が10通以上の割合がパケット定額サービス加入者では約4割、未加入者では約2割という結果となった。
一方、1日あたりのメール受信数を調査したところ、パケット定額サービス加入者では「1日10から30通未満」が32.3%と最も多く、次いで「50通以上」が27.4%という結果となった。未加入者では「1日5から10通未満」が28.2%と最も多く、次いで「1日1から5通未満」27.6%という結果となった。やはりパケット定額加入者のほうが、1日のメール受信数が多い傾向が伺える。
今回の調査によって携帯電話の主機能であった「通話」の利用がかなり減っていることがわかった。一方、ユーザーは友人や家族とのコミュニケーションにメールを活用しており、携帯電話の利用形態に変化がみられる。通話と比べると相手が仕事中や移動中でも気軽に送ることのできるメール。今後、「通話」から「メール」の転換がさらに増えていきそうだ。
プレスリリース:携帯電話の利用に関する実態調査