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あの先進企業に密着!第2回「リクルート」

「広告会社としてのリクルート」に死角はあるか
――今後も得点王に君臨し続けるための提言


 リクルート特集第二弾は、識者によるリクルート論です。『電通とリクルート』(新潮新書)著者であり、コンサルタント/青山学院大学経営学部マーケティング学科 講師の山本直人さんによる寄稿をお届けします。

広告会社の役割は「抽象化」だった

 リクルートの「強さ」をあらためて論じることは、多くの読者にとっては少々食傷気味かもしれません。それは、第三者が分析したり、多くのOB/OGが語ったりする中で、十二分に知られていますから。

 ところが「広告会社として」リクルートを見ていくと、また異なった側面がみえてくるものです。その視点でリクルートの強みを一言で言うならば、「とにかく具体的に考えてカタチにする」ということに尽きるでしょう。

 「それはビジネスにおいては当たり前かもしれない」と思われるかもしれません。しかし、日本の広告ビジネスは、少々特異な機能を持つことで、そのポジションを築きました。そのカギは「まず徹底的に抽象化する」という思考形態にあったのです。

 例をあげて考えましょう。携帯電話の新機種の広告を制作するためのオリエンテーションがあったとします。そこでは、製品の機能や価格などさまざまな情報がある。それを持ち帰ってから、広告代理店のスタッフがまずすることは、何でしょう?

 それは「この製品って“つまり何なんだ?”」ということを考えることです。いろいろな機能があるけれども、それはどう意味を持つのか?「生活が潤う」「仲間とつながれる」「持っているだけ優越感がある」と言った抽象化をおこなうのです。このプロセスが、いわゆる「コンセプト構築」と言われるものですね。

 広告会社は、得意先が提供する製品やサービスをいったん抽象化する、という役割を担ってました。そして、そこから具体的なキャンペーンを考えるのです。

 それに比べると、リクルートはこの抽象化プロセスに時間をかけるよりも、「どうやって企業と消費者をつなぐか」という具体的な発想に注力してきたといえるでしょう。

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この記事の著者

山本 直人(ヤマモト ナオト)

マーケティング/人材育成プランナー。青山学院大学経営学部マーケティング学科兼任講師(マーケティング・プロフェッショナル実践I・II)。1986年 慶応義塾大学法学部卒業。同年博報堂入社。制作局コピーライター、研究開発局主席研究員(兼)ブランドコンサルティングコンサルタントを経て人事局人材開発担当ディレクター。2004年8月独立。独立後は、マーケティングスキル、営業能力開発、スキル開発、若年層モチベーション向上等を中心とした人材育成コンサルティング/トレーニング、および商品開発、ブランディング、経営...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/12/27 17:25 https://markezine.jp/article/detail/14907

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