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あの先進企業に密着!第2回「リクルート」

マーケターとエンジニアが協業すれば可能性は無限


マーケター主導でHadoopを始めるには

 ところで、まだHadoopを導入したことがない企業はどこから手をつければいいのだろうか。米谷氏にこう尋ねると、「まずは小さく始めてみてはどうか」という答えが返ってきた。

 「Hadoopは小さくスタートできるのが特徴です。当社も、サーバ5台くらいから始めました。廃棄する予定のサーバを使用してハードウェアは買わず、SIerにも依頼しませんでした。インフラエンジニアがいればすぐにできますし、当然ながら自作すれば、ほとんどお金はかかりません。最近は、保守サポート付きのHadoopを提供する企業も出てきて、さらに敷居は下がっています」(米谷氏)

 クラウドを使うのも1つの手だ。Hadoopが動く環境をクラウド経由で提供しているサービスを使えば、自分たちでインフラを用意する必要がなくなる。たとえばクックパッドは、「EMR」というサービスを利用している。これは、Amazonのウェブサービス上でHadoopの環境が組んであるというものだ。

 「当社でも、自社インフラとクラウドを使い分けています。クラウド経由のサービスの良いところは、使った分だけ課金されること。いわば、タクシーのようなものです。毎日の通勤にタクシーを使うと割高だけど、年に1回しか車に乗らないのであればタクシーが割安になる。つまり、定期的な分析は自社で環境を構築して実施した方が安いが、単発で処理をしてみたいなら、クラウドを使った方がいいということです」(米谷氏)

 他社に先駆け、先進的な技術を積極的に取り入れる場合、手探りの部分も多く、その将来性も未知数だが、数年後に得られる成果が、その苦労をねぎらってくれるはずだ。Hadoop活用がリクルートにもたらすのは、どれほどのものなのか。楽しみでもあり、恐ろしくもある。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2022/01/25 18:07 https://markezine.jp/article/detail/14917

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