紹介ページやリリースはベスト3で
スティーブ・ジョブズさんも「3つ」がお好きだったようだ。プレゼンテーションで製品を紹介する時、多くのことは言わずに3点に絞って言う。一度に多くのことを憶えられないこともあるが、たくさん言ったところで印象がぼやけるだけだ。
ピックアップした特徴と機能に優先順位をつけよう。独自性の高いものから選んでいく。野球の打順と同じで、得点が求められるクリーンナップ(3~5番)とその他に分けるのだ。商品の紹介ページやリリースでも、もっとも独自性のある、つまり強く差別化できるものを中心に詳しく、その他は簡単に紹介する。
1番の差別化ポイントをキャッチコピーに据えて、リードコピーでキャッチコピーの内容を少し詳しく言うか、もしくは3つの訴求ポイントを出して、ボディコピーでそれぞれのポイントについて詳しく述べるのが基本形だ。ただし、<誰に言うか>で、訴求ポイントの順位を入れ替える必要も出てくる。先発メンバーは固定しないように。
「何によって人に憶えられたいか」とはドラッカーの有名な言葉だが、今のような情報大洪水のなか、選んでもらう、憶えてもらうというのは大変なこと。消費者の迎撃システムを突破して、記憶領域を占領するにはシンプルで強いメッセージを作ることだ。

●独自性の発見(ジャック・トラウト/海と月社)
著者はマーケティングの名著『ポジショニング』のJ・トラウト。厳しい競争を勝ち抜くための突破口として、差別化戦略の必要性を説いています。
対顧客ばかりが注目されるマーケティングですが、対市場、対ライバル戦略も重要です。
コピーにおける「何を言うか」を考える際のヒントになる良書です。
Webの記事を読むのもいいけれど、リアル有田憲史さんに会って直接講義を受けませんか?
「コピーの中で最も重要なキャッチフレーズの作り方」「説得力アップのためのフレームワークとレトリックの紹介」の2点に重点を置き、動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方を伝授します。キャッチコピー、ボディコピーを実際に書いていただき、その場で講師が添削するワークショップの時間を設けています。