ユーザーフローの利用方法
「ユーザーフロー」のレポートは、「標準>ユーザー>ユーザーフロー」からアクセスする事ができます。改めて先程の図を確認してみましょう。
早速、上から確認をしていきます。「セグメントを選択」と書かれている箇所は、Google アナリティクスの他のレポート同様「アドバンスセグメント」を使って、データを絞り込むことが可能です。今までに作成したカスタムセグメントも利用することができます。
そのすぐ横にあるのは「コネクション数」です。これは線の総量を表しています。右に矢印をスライドすればするほど、遷移量を表す線の数が増えます。細かくデータを見たい場合は右にスライドし、概要が分かればよい場合は左にスライドしましょう。以下が最も左と最も右の場合の違いです。
サンキーダイアグラムの左の表示されているGoogle マップで見るような拡大と縮小は、見た目通り拡大と縮小をするためのものです。「+」に移動するとサンキーダイアグラムが縦長になります。
さて、ここからは実際の図を確認してみましょう。一番左に表示されるのは開始ページへの内訳になります。流入元・国・ブラウザ・カスタム変数などをはじめとする、様々な指標での内訳を確認できます。すぐ上にある緑のエリアのプルダウンを押すことで簡単にメニューを変更することができます。

その横に表示されるのが「開始ページ」です。いわゆるサイトの入口ページになります。全体のサマリーとして「開始ページ」の文字列の直下に訪問回数と離脱数(1ページ目で離脱した数)を確認できます。
図の中では上位5ページが表示され、それ以外のページは「その他」としてまとめられています。
各ページの縦幅が訪問数を表しており、右にある赤いバーの割合が離脱を表しています。各ページにマウスオーバーするとそのページに関する細かい情報を確認できます。

ここで確認できるのは、訪問数・次ページへの遷移数・離脱数の3つの数値です。更にマウスオーバーではクリックすると、3つのメニューが表示されます。

「開始ページ」から「最初の通過地点」の間にある線は遷移数を表しており、サンキーダイアグラムの定義通り、太いほうがより多くの遷移を表しています。こちらも、線をクリックすることで細かい情報を確認することができます。

そして、こちらの線をクリックすると、興味深いレポートを見ることができます。線が濃い部分と薄い部分にわかれたことがわかるでしょうか。太い部分はこの遷移を辿った人だけに絞り込まれた状態での遷移量を表しています。直感的で非常に分かりやすいです。

また、各ページの表示が●●/■■といった形に変わっているのがお分かりいただけますでしょうか?
例を見てみましょう。一番左にあるGoogle/organicは 201/9.57Kとなっています。これが意味することは、Googleからの流入の9570件のうち、201件が先程ハイライトした遷移を辿ったことを表しています。
つまり、遷移に貢献した数や割合が確認できるということです。
「ユーザーフロー」はデフォルトでは3つ先までの遷移しか表示されていませんが、図の右端にある「ステップを追加」することで、どんどんステップを追加することができます。下の画像をご覧ください。10個先のページまでの表示をしてみました。
このようにワンクリックで更に先の遷移を確認することができます。
機能紹介の最後に、先程説明を省略した、ページをクリックした時に表示される3つのメニューで見られるレポートを解説します。
「ここをハイライト」を押すと、このページを通過した訪問だけの遷移を確認することができます。先程の遷移をクリックした時と同じような形で該当箇所が濃くになります。
「ここを深く見る」を押すと、該当ページを中心にした図が表示されます。
緑色のバーは、該当ページが入口ページだった量や割合を示します。マウスオーバーをすると数値が確認できます。
最後に「グループの詳細」を押すと、グループにまとめられたページの内訳を細かく確認することができます。最初に説明したとおり、上位5ページ以外はまとめられるので、その内容を確認しておきたい時に便利です。

ページの内訳以外にも、「流れの内訳」「入ってきた流れ」「出ていった流れ」などのレポートを確認することができます。
これが「ユーザーフロー」の主要な機能になります。一つの画面に沢山のレポートと機能が盛り込まれていることが分かると思います。次に「ゴールフロー」の方を紹介した後に、筆者が考えた活用方法を紹介いたします。
ゴールフローの利用方法
ゴールフローは「コンバージョン>目標>ゴールフロー」から確認できます。
基本的な機能は「ユーザーフロー」と一緒ですが、いくつかの違いがあります。
まず、このレポートの特徴ですが、設定してある「目標」に対しての遷移や内訳を見ることができるレポートです。したがって、ゴールを設定しておくことが利用することの前提となります。
また表示されるステップは目標設定時に設定する「目標到達プロセス」で設定したステップの内容と同等になります。こちらを設定しておかないと、最低限の遷移しか確認ができません。
もう一つの違いとしては、サンキーダイアグラムの下部に表が表示されることです。「ユーザーフロー」も「ゴールフロー」もExcel形式などでのダウンロードができないため、この表をコピーして他のソフトウェアで利用することも可能です。