トライアルの結果
まず、iPhoneユーザーがどのテンプレートを受け取ったら反応がよいかを比較してみました(表1番,2番,3番,4番を比較)。iPhoneにおけるCVRは、ハイブリッド版の2種類がいずれも従来版より高く、従来版HTMLメールと比較してハイブリッド版Aタイプは1.83倍、Bは1.25倍という結果でした。また、取扱高では従来のPC版HTMLメールと比較してAタイプは1.75倍、Bタイプは1.56倍ありました。

次にPCアドレスでの比較(表5番,7番,8番を比較)では、こちらはCTRはハイブリッド版の2種類が従来版HTMLメールより高い結果でした。一方、CVRにおいてはハイブリッド版Bが若干従来版HTMLメールよりも低い結果になってしまいました。
取扱高においては、ハイブリッド版Aは2.2倍、Bは3.59倍となりました。
3.59倍という数字については、一部のお客様で高額商品を購入されている点が影響していると思われますので、メールテンプレートの影響ではない可能性があります。
配信先アドレス(PCアドレス、@i.softbank.jp)別に反応率を比較(表の1番と5番、3番と7番、4番と8番を比較)すると、CTR・CVRはいずれのテンプレートでも@i.softbank.jpの方が高い結果となりました。総じてPCのアドレスの方より、iPhoneのユーザーの方がメールの反応が高い結果でした。

結論としては、従来のPC向けHTMLメールを送るよりも、これからはPCアドレスを登録しているユーザー、スマートフォンユーザーを問わずハイブリッド版のメールを送った方が効果が高いことが言えます。

今後の検証結果を踏まえたYahoo!ショッピングのメールにおける展開
今回はまだ初回の検証であり、かつ食品という限られたカテゴリでの検証でした。今後は検証した食品以外でもトライアルを繰り返し、ジャンルによる傾向を把握したうえで最適なプロモーションを進めていきたいと考えています。
また、今後はテンプレートの検証だけではなく、ターゲティング指定条件との掛け合わせ(例:スマートフォンユーザー×趣味嗜好など)についてもトライアルを繰り返し、効果向上を図っていきたいと考えています。