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初心者Webマーケター向けアクセス解析入門

Webマーケティングにアクセス解析を使おう【4】
セグメンテーション分析でサイトの課題を発見する


流入元でセグメンテーション分析をやってみよう

 「流入元」は以下の6つに分類することができます。

流入元 有料 無料
検索 リスティング流入 オーガニック流入
参照 外部キャンペーン・コンテンツマッチなどの有料集客 ニュースサイトやブログなどへのリンク
ノーリファラー メールマガジン・QRコードなど ブックマークやURL直打ちなど

 これらのデータをどう取得するか。まず有料/無料については、トラッキングコードを設定したものを「有料」、そうでないものを「無料」として、Googleアナリティクスが判断してくれます。

逆に言うと、有料については必ずトラッキングコードの設定が必要です。広告を出すのであれば成果を測れるようにしていると思いますが、念のため。ちなみに、Googleアドワーズとの連携は非常に便利になっています。

 次に「検索」「参照」「ノーリファラー」ですが、これはアドバンスセグメントの「デフォルトのセグメント」として設定することができます。

 5つの指標のうち、上の4つは「ユーザーサマリー」で見ることができます。ある1週間のMarkeZineでは以下のようになります(※このときはYahoo!トピックスに掲載されたことから、「参照」の割合、直帰率、新規率などが上がっています)。

  ページビュー 訪問数 ユーザー数
すべての訪問 292,739 162,542 139,696
検索 83,505 (29%) 38,682 (24%) 31,577 (23%)
ノーリファラー 62,225 (21%) 38,143 (23%) 33,443 (24%)
参照 144,009 (49%) 84,162 (51%) 75,279 (54%)
  平均ページ
滞在時間
直帰率 新規率
すべての訪問 00:01:13 74.45% 69.91%
検索 00:01:38 (+25秒) 67.66% (-6.79pt) 59.20% (-10.71pt)
ノーリファラー 00:01:06  (-13秒) 79.27% (+4.82pt) 76.15% (+6.24pt)
参照 00:01:03 (-10秒) 75.55% (+1.1pt) 72.83% (+2.92pt)

 上記の数字から見ると、「検索」について以下の点が言えるのではないでしょうか。

  • ページビューの占める割合が高め(ユーザー数23%に対し、ページビュー29%)
  • 平均ページ滞在時間が高め(すべての訪問+25秒)
  • 直帰率が低め(すべての訪問-6.79pt)
  • 新規率が低め(すべての訪問-10.71pt)

 MarkeZineの目標の1つとして、「実務に役立つコンテンツを提供する」があります。検索経由で訪問してくれたユーザーは、より具体的な目的があってたどり着いたはずです。上記から、MarkZineの目標がいくらか達成できているといえるのではないでしょうか。

 一方で、「新規会員登録数を増やす」という目標もあります。複数ページの記事について会員登録をしないと続きが読めない仕組みにしていることから、とくに新規ユーザーの直帰率が高いのはある程度仕方ないことです。しかし、会員登録しても読みたくなるようなコンテンツを提供するなどして、直帰率を下げることを課題と考えています。

 以上、やや表面的ではありますが、MarkeZineの一部を使ってセグメンテーション分析を行いました。この方法をそのまま用いることはできないと思いますが、何かの参考になれば幸いです。

 Googleアナリティクスはたびたびバージョンアップがなされ、アクセス解析そのものも日々進化しています。本連載を読んだ初心者の方がさらに学び、試行錯誤を繰り返して、アクセス解析の知見を広げてくださることを期待しています。

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この記事の著者

肥沼 和之(コエヌマ カズユキ)

ジャーナリスト兼編集プロダクション代表。IT業界をはじめとした数百社の企業への取材経験を持ち、主にビジネス系の記事を執筆。初心者向けの分かりやすい記事作りを得意とする。

・編集プロダクション「オフィスムーンバーク」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/26 16:35 https://markezine.jp/article/detail/15188

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