SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

世界のCIOは「顧客/市場とのつながり」を重視、日本のCIOには「モノ志向」が【ガートナー世界のCIO調査】

世界のCIOは、顧客/市場とのつながりを重視

 ガートナー ジャパンは、CIOが抱える次年度の課題について、2011年10~12月に行った調査結果を発表した。2012年のIT予算について、前年度に比較して増加すると回答したCIOは世界では45%、日本では34%。IT予算の前年比増加率の平均値に大きな差はなく、どちらもほぼ横ばいになっている。

 世界のCIOが重視するビジネス戦略では、企業コストを削減する一方で、企業成長を加速する、新規顧客を獲得・維持するといった「攻め」の姿勢が見られた。日本でも同じような傾向が見られたが、IT人材の確保・育成、新規市場や地域への業務拡大が上位にランクされている。

2012年におけるビジネス戦略の優先度
2012年におけるビジネス戦略の優先度

最優先テクノロジは日本「モバイル」、世界「アナリティクスとBI」

 世界のCIOが優先するテクノロジの1位は「アナリティクスとビジネス・インテリジェンス(BI)」で、「モバイル・テクノロジ」「クラウド・コンピューティング」「コラボレーション・テクノロジ(ワークフロー)」が続き、顧客/市場とのつながりを重視している。日本では、3位に「エンタプライズ・アプリケーション(ERP)」がランクされる一方で、「クラウド・コンピューティング」は9位に低迷している点が特徴的だ。

2012年におけるテクノロジ面の優先度
2012年におけるテクノロジ面の優先度

  ビジネス面でITがどの程度貢献できているかについては、世界では「顧客経験価値」「企業の学習と成長」「顧客エンゲージメント」の順であったのに対して、日本では「生産/サービスの創造」が圧倒的であり、「顧客エンゲージメント」「顧客経験価値」の順で、「企業の学習と成長」は最下位という結果になっている。

日本ではCIOにも「モノ志向」が

 日本では製品/サービスそのものに対する志向が依然として強く、顧客経験価値や学習と成長への志向が相対的に弱いなど、「モノ志向」がCIOのマインドにも見られた。

 こうした状況から、ガートナーは顧客/市場からのフィードバックを先進のテクノロジによって自社の戦略に生かすサイクルが十分に機能しておらず、国際的な顧客/市場の変化への対応スピードでおくれを取る可能性が懸念されると指摘。日本のCIOに向けて、先進テクノロジを駆使して顧客/市場にフォーカスしたビジネス戦略に関与することが必要であると提言している。

【関連記事】
アップル、グーグル、フェイスブックの2011年の売上比較
IT導入時の初期投資を軽減する「マイクロソフト ファイナンシング」国内展開
日本人が希望する海外就業地ベスト3は「シンガポール・オーストラリア・アメリカ」
資生堂がチュニジアに進出、加速するグローバル戦略
ウェブのPDCAを総合的に支援する「Visionalistサービスパック」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/03/09 16:25 https://markezine.jp/article/detail/15341

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング