調査結果概要
スマートフォンの進化により、サイト内での様々なインタラクティブUIを用いた表現方法が見受けられるようになりました。そこで、今回は複数のインタラクティブUI実例を用いたユーザーの操作印象について調査を行いました。
調査結果より、インタラクティブUIの受容性や好まれる表現は性年代によって異なることがわかりました。
例えば商品カテゴリを選択する際の階層情報を表示する表現では、20代男性の場合、「サブウィンドウが開く表現」もしくは「横タブでの表現」が好まれる結果となった一方、20代女性は「アコーディオンでの開閉表現」が半数以上の支持を得ており、「横タブでの表現」は男性と異なり最も低い評価となりました。
インタラクティブUIを使用することは、情報量の多いページではスクロールの手間やレイアウトのムダを省くことができますが、「アコーディオンを開く」「タブを切り替える」などワンアクション多い操作が必要となりユーザーの負担増につながる可能性もあります。サイト構築をする上で、情報量やターゲットユーザーを意識し、それに見合った情報表現を取り入れることがユーザビリティ向上の後押しとなると言えます。
調査のトピック
- メインバナーの表示方法では、年代が高くなるに連れて操作を必要とない縦積みが好まれる
- メインメニューの表示方法は、全性年代を通じてグローバルメニューへの支持が高い
- 複数コンテンツを表示する場合、性年代によって好まれる表現に差がある
- カテゴリ選択時の表示方法は、アコーディオン/サブウィンドウが共に支持が高い
- リンク表示をする場合、ブロック全体ではなく、タップ箇所を明確にした表現に支持が高い
- 商品画像の表示方法では、フリック操作での切り替え表現が女性20代で特に好まれる傾向
調査概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国
- 調査対象:20~49歳のiPhone(iOS3.0以上)、Android(Android 1.6以上)を保有している男女 ※調査会社が保有する調査パネル
- 有効回答数:826 サンプル
- 調査日時:2012年3月2日~3月3日