中国の通信環境の現状
また、日中比較をすると大きく通信環境に相違点があります。 一般的な3G回線の契約プランが下の図です。ご覧の通り、月額プランのなかに日本のようなパケット定額制はありません。
そのため、通信容量制限を超えると従量課金される仕組みになっています。多くの契約者はこの中の100人民元(約1300円)前後のプランに加入していると言われています。一方で、Wi-Fi環境は日本より整備されており、至る所にWi-Fiスポットがあり無料で接続することが可能です。したがって、アプリをインストールする場所としては、移動中というよりは定点でWi-Fi環境のなかでインストールすることが多くなっています。
「中国市場は世界一」と言うけれど
さて、ここまでスマートフォン利用者について、中国スマートフォン市場のアウトラインを描いてきました。あえて市場規模などには言及しませんでしたが、それは世界一とも言われる中国のスマートフォン市場規模は、あくまでも端末台数や関連商品の市場規模の世界一であって、ソフト面のアプリ市場においては世界一とは言えないからです。ここからは、アプリビジネスにとっての中国スマートフォン市場にどう立ち向かうべきなのかを検討してみたいと思います。
