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コンテンツマーケティング実践のために知っておきたい「攻め」のネットリサーチ活用法

 自社の認知拡大や見込み客獲得の方法として注目を集める「コンテンツマーケティング」。最近はネットリサーチをうまく活用して、その「コンテンツマーケティング」を実践している企業が増えているという。どのようにネットリサーチを活かすのか、いくつかの実例を紹介していく。

コンテンツマーケティングを実現していくために

 「コンテンツマーケティング」という考え方が広まり始めている。

 自社の見込み顧客を意識した有益なコンテンツを制作して配信し、興味を持ってもらうことで、社名やサービス名の認知拡大につなげたり、会員登録やリード獲得のきっかけにしよう、というものだ。

 狙ったターゲットを振り向かせるための「コンテンツ」を定期的に制作していくのはなかなか難しいが、最近では、そのコンテンツ制作にうまくネットリサーチを使っている企業が増えているのだという。

調査結果を使ったコンテンツマーケティングのススメ

株式会社ジャストシステム 事業企画部 石川英輝シニアマネージャー
株式会社ジャストシステム
事業企画部
石川英輝シニアマネージャー

 「確かに今までは、新商品やサービス開発のための市場調査が一般的でしたが、最近はそれ以外の使われた方、いわゆる“コンテンツマーケティング”に調査結果を活用している企業が増えているので我々も驚いています。」と語るのは、株式会社ジャストシステムで昨年10月にスタートしたセルフ型ネットリサーチ「Fasatsk」の企画を担当している石川英輝シニアマネージャーだ。

 「今までのネットリサーチでは、1回の調査で30~50万円は必要でしたので、コンテンツマーケティングという、新商品の原価にも組み込めない販促的な使い方としては、負担が大きい金額だったと思います。それがFastaskであれば従来の費用の約1/3~1/5で調査を実施できますので、そのような使い方が増えてきたのだと推測しています」

 ネットリサーチが登場してきて従来の手法よりもかなり安くアンケート調査ができるようになったが、それでも30~50万円掛かり、「ここぞ」という場面でしか使えなかった。それがFastaskによって10万円以内で実施できるようになったことで、調査結果というコンテンツを利用して、将来の売上げにつなげる“攻め”のネットリサーチが可能になったのではないかと話している。

「時節に合った調査結果」をプレスリリースして、メディア露出を図る

 ネットリサーチを活用したコンテンツマーケティングに実際に取り組んだ企業の例を挙げていこう。石川氏が実例としてまず挙げたのは、調査結果をプレスリリース配信することで認知を広めるやり方だ。

 「時節に合った調査結果をニュースリリースすることで、メディア露出を狙った方法です。上手く記事として取り上げてもらうことができれば、社名やブランドの認知拡大につながります」(石川氏。以下、同)

 ポイントは、いかにマスコミに取り上げてもらえるかを考え、旬のテーマを決めること。メディアが興味を持ち、話題になりそうなテーマを選ばないと、編集部へ日々送られてくるプレスリリースの山に埋もれてしまうからだ。

 さらに、認知を広めていくためには、継続してプレスリリース配信をする必要があるが、Fastaskであればコスト面で大きなメリットをもたらしてくれる。

 「調査結果のニュースリリースをするために、1回の調査で30万~50万円というのは非常に負担が大きいはずです。その点Fastaskの費用感であれば、定期的なプレスリリース施策を実施したい企業の経済的負担を軽くできます。例えば、今まで月に1回しか配信できなかったものが、同じ費用で毎回配信できるようになるのです」

調査結果の発表による認知拡大に
調査結果の発表による認知拡大に

文具に代わるノベルティとしてイベント・展示会での名刺集めに活用

 続いてはイベント・展示会での実例だ。 

 「よく展示会では名刺と引き替えに文房具などのノベルティを配布していますが、そのノベルティとして調査結果レポートを配布する方法です」

 イベントに来られる方は“何か新しいものはないか”と情報収集に敏感な人たちだろうから、ありふれたノベルティでは、来場者の心をつかめない。Fastaskを利用して来場者特性を意識して調査を行い、調査結果をノベルティとして渡す方法は確かに来場者の注目を集め、多くの名刺が集まりそうだ。

 「文具などのノベルティでは、制作期間もそれなりにかかりますが、Fastaskのスピーディーな調査であれば、短期間で制作することができます。例えばイベント1週間前に話題が上がったネタをすぐに調査して、結果のレポートをイベント当日までに準備することも可能です」

イベント・展示会での見込み客獲得に
イベント・展示会での見込み客獲得に

新規訪問を依頼するトークの材料に使うことで、アポ獲得の確率アップ

 BtoB商材を扱っているのなら、こうして集めたリードを使う場合もあれば、新規開拓営業で電話をかけてアポイントメント獲得を目指す場合もあるだろう。その場合、なにも準備もせずただ電話をかけるだけでは、ターゲット企業の関心を惹くことはできない。わざわざ時間を取ってまで『会いたい』と思わせることができる材料が必要だ。

 「そのような場合でもFastaskを使った調査結果を利用できます。ターゲット企業が興味を持ちそうな情報を調査を行い、『こんな情報を調査したので、ご紹介に伺いたいのですが』といったトークを展開して、アポを獲得する方法です。ある企業ではこの方法でアポ獲得率が実際に大きく上がったそうです」

 マーケティング担当者とのアポを取りたいのならソーシャルメディアやスマートフォン広告の利用動向、人事担当者に求人広告を売り込みたいのなら就職/転職者の意識調査といったデータが喜ばれるだろうか。

 ターゲットにする業界が明確に定まっているのなら、業界内でのブランド/商品力比較といった調査を実施するのも選択肢として良いかもしれない。

アポイント獲得のための切り札に
アポイント獲得のための切り札に

コンペの勝率アップのために、説得力のある調査データを

 アポが取れて商談に進み、いざ提案という場面でも、調査結果は有効な武器になる。

 「コンペの際に調査データを用意する企業は多いと思います。ただし、その費用は自社の持ち出しになるため、なるべく費用は抑えたいのが実情です。それがFastaskなら従来調査の約3分の1以下の費用で実施できますので、負担となっていた持ち出し費用を抑えることができます。また、どうしても獲得したい案件のために、従来と同じ費用をかけて3倍厚みのある調査を実施してコンペに臨んだ結果、案件を獲得できた企業様もいらっしゃいます」

複数のデータで案件獲得の後押しに
複数のデータで案件獲得の後押しに

調査結果を新たな商材に、会員向けコンテンツに、DMの開封率アップに…

 顧客に対して、コンサルティングなどのサービスを提供しているのなら、市場動向などの調査レポートをサービスに取り入れてみてはどうだろうか。既存顧客の満足度アップや顧客単価アップなどを狙えるかもしれない。

 「そのほかにも、会員の満足度向上のために、会報誌や会員向けサイトにコンテンツとして調査結果を掲載している例や、ダイレクトメールの封筒にグラフを用いた調査結果を掲載し、『その問題を解決する方法がこの中にある』と誘導して、DMの開封率アップにつなげている企業もあります」

ネットリサーチで新たなコンテンツを生み出していく

 コンテンツマーケティングを成功させるには、顧客ターゲットを明確に定めてよく理解し、ターゲットにとって適切で価値があるコンテンツをどれだけ用意できるかがカギとなる。

 そのためのコンテンツとしてネットリサーチで得られた調査結果は大きな効力を発揮するだろう。ネットリサーチで新たなコンテンツを生み出していくというのは、全く新しい発想だ。

 ただ、1回あたり30万~50万の費用がかかる従来のネットリサーチで、定期的なリリース配信などが必要なコンテンツマーケティングを実践していくのは限界がある。

 そこで約1/3~1/5という低コストで調査を実施できるFastaskが浮上してくる。Fastaskのコストレンジだからこそ、定期的なリリース配信など、調査結果を使ったコンテンツマーケティングが可能になるのだ。

 コンテンツマーケティングを実践していく、いわば「攻め」のネットリサーチとしてFastaskを使わない手はないだろう。

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/09/25 10:43 https://markezine.jp/article/detail/15897