Second Lifeってマーケティング効果あるの?
今年にはいっても盛り上がりを見せている、Second Life。多くの企業や著名人が同サービスへこぞって参加しているが、果たしてマーケティング効果という観点から見たときに、どれほどの効果があるのだろうか? この素朴な疑問への解を示したのが、「セカンドライフとクチコミの関係性」を研究したチームである。
このチームのそもそもの疑問は企業がSecond Lifeになぜ進出しているのか? そして、それは実際に効果をあげているのか? という視点からスタートしている。そして、企業がSecond Lifeに進出する理由として下記の3つの理由を仮定している。
- Second Lifeはクチコミを誘発するか?
- Second Lifeに進出することは、結果としてパブリシティ効果を生むのか?
- Second Life内でのテストマーケティング/顧客の囲い込みは可能か?
そして、この3つの疑問を解き明かすために、企業の事例を比較していく。選んだ企業は「NISSAN」と「TOYOTA」。同じ業種、であり、Second Lifeへも早くから取り組んでいる2社に注目した。
【TOYOTAのSL内の活動概要】
□展開時期
2006 年11 月19 日~
□プロモーション概要
TOYOTA 島の設置、島内でのプロモーション活動/島内での車試乗(5 分間) /マイカーとしての車の販売(300L$ 、約150 円) /カラーバリエーションの確認 (企業側から指定有)
□ 目的・効果
・テストマーケティング
・口コミの拡大
・PR 効果
・ブランド体験の提供

【NISSANのSL内の活動概要】
□展開時期
2006年10月 セントラ島を開設 2007年3月 アルティマ島を開設 2007年6月 2つの島を結ぶ道路を開設
□プロモーション概要
2つの島の設置/島内での車試乗/カラーバリエーションの確認(車の自動販売機で自由に選ぶことが可能)
□目的・効果(北米日産のマーケタースティーブ・カーホ氏のコメントより抜粋)
一度設置をすれば、少ないランニングで商品のPR が可能。 24 時間、年中無休のショールーム。マス広告とは異なる媒体としての位置づけ
