「Facebook Studio」とは
Facebookでは、広告会社や企業のブランド担当者の方向けに、Facebookのソーシャルグラフをよりうまくマーケティング施策に活用していただきたいと思っています。そのために、Facebookの用意するマーケティング向け機能の紹介や、さまざまなアップデートの情報などを紹介しているのが「Facebook Studio」というサイトです。

このサイトの「Gallery」コーナーでは世界各地のキャンペーン事例を紹介しています。このGalleryには、広告会社の方みずから、Facebookの活用事例を自由に登録できる仕組みになっています。企画のアイデアを探している広告会社のクリエイティブスタッフはこれらの事例から新たなインスピレーションを得られますし、ブランド担当者は、事例を投稿した広告会社の情報を得ることができ、パートナーシップを組むべき相手を見つけることができます。
つまりFacebook Studioは単にFacebook側の情報発信だけでなく、マーケター同士のコミュニケーションを通して、Facebook上でのマーケティングについての知見を深めていただき、さらに実際の企画立案に向けて具体的なアクションを始められる場所となっています。ブランド担当者や広告会社の方々には、Facebookを活用してよりクリエイティブで効果的なマーケティング活動のヒントを見つけ、新たな施策へのきっかけをつかむ場として役立てていただきたいと思っています。現時点では残念ながら英語のみでの提供になっているFacebook Studioですが、将来的には日本語版の展開も検討しています。
Facebookの情報をよりくわしく正しく学ぶ、というサポートについては、「Facebook Studio Edge」というページがこの秋に一般公開されたのですが、こちらは第6回であらためてご紹介したいと思います。
「Facebook Studio Award」とは
先ほど、Galleryへは広告会社の方々が事例を投稿できると紹介しました。実はFacebookでは、投稿されたすべての事例を対象に1年に一度審査をして優秀作品を選出・表彰しています。これが「Facebook Studio Award」です。事例の投稿とAwardの応募は連動しており、1年間に投稿された全事例をこのアワードのために集まった世界のクリエイティブディレクターたちが、Facebookならではのソーシャル性があるキャンペーンとなっているか、Facebookの機能を十分活用しているか、クリエイティブとしての新しさがあるかなどを基準に審査します。

審査員は、タイム・ワーナー社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めたあと、現在Facebookでグローバル・クリエイティブ・ソリューション・ディレクターを務めるマーク・ダーシーを筆頭に、JWTノースアメリカのCCOジェフ・ベンジャミンなど総勢15名で構成されています。
応募の際には英語のドキュメントが必要ではありますが、オンラインからいつでも投稿できます。今年のアワードの審査対象は2012年12月31日までに投稿されたものです。ぜひ皆さんもご自身のFacebookのマーケティング活用事例を応募ください。募集要項は上記アワードのリンク先にもありますが、あらためて第6回で紹介したいと思います。
次回は、Facebook上でマーケティング施策を展開する際のヒントとなるフレームワークなどご紹介したいと思います。お楽しみに。