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初心者向けソーシャルメディアマーケティング入門

初心者Webマーケター向けソーシャルメディアマーケティング実践編[3]キャラ&写真をフル活用したブランディング手法

くまモンはライセンスフリー&キャラクターの活躍でブランディング

 ブランディングといえば、2011年3月の九州新幹線全線開業をきっかけに生まれた熊本県PRマスコットキャラクターくまモンです。ゆるキャラグランプリ2011の覇者であり、Facebook、Twitter、YouTube、ブログ、メルマガ、テレビ番組、イベント出演などによって、熊本県のブランディングに日々活躍しています。

 何と、くまモンが触れ合ったファンの数は200万人、グッズの申請数2,000以上、関連商品の売上合計が10億円を突破。「ゆるキャラRグランプリ」優勝によるPR効果は、11億2,000万円といいます。

 熊本県はキャラクターライセンスフリーにしているので、事務局に登録さえすれば、誰もが無償でくまモンを使って商品を開発し販売することができます。そのため、多くの企業等が積極的にくまモングッズを作ってアピールしたこと、キャラクターが積極的に大阪や東京でイベント活動していること等が、くまモンの認知度の高さ、ブランディング効果につながったと言えるでしょう。ソーシャルメディアと共に、オフラインでの活動も重要なのです。

Pinterestで英語圏ユーザーにブランディング 画像なら言語を問わない

 Pinterestもブランディングに使えます。Pinterestは、画像に特化したネット上のピンナップボードサービスであり、ネット上で見つけたお気に入りの画像・動画を「ピン」(スクラップ)することができます。テーマごとにボードを設置でき、気に入ったユーザーかボードをフォローすることで、そのユーザーがピンした写真が自動的に閲覧できる仕組みです。2012年2月現在、ユーザー数は米国だけで1,780万人。ユーザーの8割は女性、そのうち25~54歳が70%を占めています。

 企業は、利用料無料で企業アカウントを作ることができます。主に画像でアピールできる企業、たとえばファッション分野や食文化、インテリアなどの関連企業の他、女性をターゲットとした企業にもお勧めです。ただし日本人ユーザーはまだ少ないため、多くの企業と同様、英語でアカウントを作り、米国をはじめとした英語圏ユーザーにアピールする必要がある点は、注意が必要です。

 2012年10月現在、日本企業(日本企業の海外法人含む)のランキング1位はソニーエリクソン、2位はサンリオのハローキティ、3位はホンダ。その他、ソニーミュージック、楽天市場、マジョリカマジョルカ、ローソンなどが入っています。

 ランキング17位に入っている柔軟剤・洗濯洗剤のキャラクターファーファでは、「takarabako」(ユーザー投稿写真)、「odekake」(自社撮影のイメージ画像)、「fafa mitsuketa」(販促関連画像)等の6つのボードを用意しています。可愛いファーファの画像が集まっているので、ユーザーにとっても楽しい仕掛けです。Twitterと比べて情報が流れず止まる点、画像なら言語を問わず誰でも見てもらえる点がポイントです。

 このように、メッセージ、画像、キャラクターなどによるブランディングは、とても効果的です。自社に合わせてカスタマイズし、うまく取り入れていきましょう。

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この記事の著者

高橋 暁子(タカハシ アキコ)

ITジャーナリスト、情報リテラシーアドバイザー。
SNSなどのウェブサービス、子どもの携帯電話利用をはじめとした情報モラル教育、ネット規制、電子書籍などに詳しい。インタビューや取材も得意としている。元小学校教員であり、昨今の教育問題にも詳しい。
本や記事の執筆の他、携帯電話やSNSなどをテーマに講演、セミナー、監修、アドバイザーなども手がける。
著作に「Facebook+Twitter 販促の教科書 」「Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本」「Facebookで就活に成功する本」「仕事を成功に導くFacebook活用術」などのFacebook・Twitter関連本、「電子書籍リーダーをビジネスで使う本」「電子書籍の可能性と課題がよーくわかる本」などの電子書籍関連本、「子どもにケータイもたせていいですか?」などの情報リテラシー本、「仕事ができる・広がる! はじめてのLinkedIn」などのLinkedIn本、「ミクシィをやめる前に読む本」などがある。

・連絡先:aki-akatsuki@nifty.com
・公式サイト:http://akiakatsuki.com/

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/19 08:00 https://markezine.jp/article/detail/16505

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