Googleアナリティクスの「リマーケティング」機能とは
Google アナリティクス リマーケティングは、ウェブ解析サービス「Google アナリティクス」のひとつの機能として提供されるもので、同じくGoogle社のウェブ広告サービスである「Google AdWords」と連携して利用できる機能です。
Googleが提供する「ウェブ解析」と「ウェブ広告」の2つのサービスが今まで以上の連携を成す、という点でも非常に大きな進化であると言えます。ここであらためて簡単に「Google アナリティクス」「Google AdWords」について整理しておきましょう。
「Googleアナリティクス」と「Google AdWords」
Google アナリティクスは、ウェブサイトを訪れるユーザー行動や、トラフィックデータを分析できるアクセス解析ツールで、2005年の発表から7年の歴史を持ち、デファクトスタンダードになりつつあるツールのひとつです。一定の制限内で無料利用でき、日本の上場企業でも多くのウェブサイトで導入されています。米Royal Pingdomの調査では、世界のTOP1万サイトのウェブページの62%にGoolge アナリティクスが導入されているとのことです。
一方、Google AdWordsは、ウェブを閲覧する多くのユーザーにリーチするために有効なクリック課金方式のウェブ広告(リスティング広告、ディスプレイ広告)であり、こちらも2000年の発表からすでに12年の歴史がある世界でも最大級のウェブ広告媒体です。
この2つのツールは、もともと親和性高く設計されており、両者を連携させることで、AdWordsのデータをアナリティクスで閲覧したり、アナリティクスのデータをAdWords広告の次の施策に役立てることができます。しかし、これまでは「ウェブ解析」と「ウェブ広告」は異なる企業が取り扱っていることが多いのが現状でした。親和性が高いとはいえ、サイト分析はGoogleアナリティクス、広告出稿はAdWordsというように、機能としても、担当する部署や人材としても、役割分担されてきたのです。
Googleが2012年7月27日に公式ブログで発表した「Googleアナリティクス リマーケティング」は、この両分野の歴史的な溝・垣根を埋めるために登場したとも言えます。