それでは、MarkeZine読者アンケートで選ばれた「マーケティング書ベスト3」を発表します。読者の皆様からのコメントとともに、選者の方々のコメントも合わせて紹介します。
3位 『入門ウェブ分析論 増補改訂版』
3位は、Webアナリスト・小川卓氏によるウェブ分析入門の定番書。読者からは「アクセス解析に関する知識量、業務の取り組み方の改善に大いに役立った」、「今までは単純にデータを閲覧するだけだったが、ひとつひとつの意味を理解したうえで、サイト分析につなぐための手法を理解できるので、初心者にとっても内容を理解しやすい」との声が寄せられました。
『デジタルマーケターが読むべき100冊+α』の選者のひとりである横山隆治氏は、小川氏を「アクセス解析のテクノロジーをしっかり使い倒している数少ない“手練れ”の一人」と評して本書を推薦しています。
3位 『ビジネスモデル・ジェネレーション』
同じく3位に選ばれたのは、45か国、470人のイノベーターによるビジネスモデルの実例を、9年の歳月をかけてまとめた大作の翻訳書。ビジネス書には珍しい横長の本で、カラフルな紙面が特徴のビジュアルブックです。
読者からは「翻訳本というとコンセプトや体系はきっちりしているが、実践しようとすると何から手をつけたらよいかわかりづらい。(本書は)章立ても中身もカラフルに図解されているので理解しやすい」、「デジタルマーケターに限らず今後の戦略会議の必須図書」との言葉が寄せられています。
2位 『影響力の武器 第2版』
人がどのような心理的メカニズムで動かされるのかを、凄腕セールスマンの技術をユーモラスに描くことによって明らかにしたロングセラーが2位にランクイン。
読者からは「Webマーケティングに限らずマーケティング全般で参考になる」、「人の心理はこれ1冊でわかる」と、デジタル時代においても必読の書として推薦されています。
楽天技術研究所 所長の森正弥氏は「本書を読むと弊社のホームページがなぜタテに長いのかがよくわかります」と意外なコメントを寄せています。
1位 『次世代コミュニケーションプランニング』
それでは1位の発表です。MarkeZine読者から最も多くの票を得たのは、高広伯彦氏の『次世代コミュニケーションプランニング』です。
読者からは「最新のツールや手法ありきではない、本質的なコミュニケーションが重要であると再確認した」、「コミュニケーションをプランするときに必要な考え方が詰まっている。リアルとネット、アナログとデジタル両方を意識することの重要性が再確認できる」という声が寄せられました。
本書は『デジタルマーケターが読むべき100冊+α』の複数の選者が推薦しており、現在マーケティングに携わる多くの人たちから支持されています。中でも印象的な中川淳一郎氏のコメントを最後に紹介しましょう。
「(本書は)単なるツール紹介と、それがもたらす可能性、海外の成功事例の上っ面だけをなぞる“ありがちな”デジタルマーケティングの本ではない。(中略)同書は決して夢を与えない。(中略)刹那的なネタの第一人者になろうと意気込む著者とは異なり、高広氏は普遍的なところからデジタルマーケに対して考え方を提示している。」
いかがでしたか?
アンケートにご協力いただいた読者の皆様に感謝します。ご協力いただいた方の中から抽選で5名の方に『デジタルマーケターが読むべき100冊+α』をプレゼント。当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただきます。
『デジタルマーケターが読むべき100冊+α』は10月11日に全国の書店、オンライン書店で発売となります。特設サイトでは選者の名言も紹介しています。ぜひご覧ください。