思いがけない本が出てきます
この本は、MarkeZine編集部が編著者となっていますが、弊社書籍編集部の編集者と一緒につくりました。MarkeZineを運営している翔泳社は、IT系の解説書、ビジネス書やマーケティング書を出している出版社。紙とウェブ、両方の編集者がコラボすることでいろいろ発見もありました。
本書は、まず「マーケティング七賢人」ともいえる方々が、おすすめの本を紹介するコーナーから始まります。今年9月にコカ・コーラからマイクロソフトへ電撃移籍した江端浩人氏、ネットイヤーグループの石黒不二代氏、楽天技術研究所の森正弥氏、NHN Japanの田端信太郎氏、トランスコスモス・アナリティクスの萩原雅之氏、日米のマーケティング業界を知る大柴ひさみ氏、電通から独立して、ソーシャルだけでなく多彩な活動を展開する佐藤尚之氏。
経歴もフィールドも異なるこれらの方々が、今までどんな本を読んできたのかざっくばらんに語っています。中には「小説を読むことも大事」という方も。それがどういう理由によるものなのかは本書をお読みください(笑)。
マーケティングに対する疑問に答える本をつくりたかった
本書をつくろうと思った理由のひとつに、「デジタルマーケティング以前のマーケティングってどういうものなんだろう」という疑問がありました。僕たちMarkeZine編集部を含めて、若い世代は、データ解析やアドテクノロジーなどマーケティングとテクノロジーが融合する前のマーケティングの世界をあまり知りません。ですから、その世界を知るための章も設けています。
また、花王、全日本空輸、トヨタなどの大企業の中でデジタルマーケティングに取り組んでいる方々、グーグル、ヤフーなどのデジタル企業でマーケティングを指揮している方々にも登場していただきました。もちろん、アドテクノロジーやアクセス解析、マーケティングリサーチ、ソーシャルメディアマーケティングなど、いま主流となっているデジタルマーケティングの世界を知るための本も識者の方々が紹介しています。
現在起きている変化の中で、どんな企業もなかなか答えが見いだせない状況。そういう中で活躍している方々がどんな本から発想やアイデアを得ているのか、それをお伝えするためにこの本をつくりました。そして、それは僕たち自身が知りたいことでもあります。
この本は、「マーケティングに役立つ本を紹介する本」という体裁をとってはいますが、選者の方々は、本について語りながら、マーケティングについて、仕事について語っています。ですから「マーケティング書ばかり紹介してるんでしょ」と思わずに、本書を手に取ってほしい。驚くような名言がいろんなところに出てくるので、油断しないで読んでほしいと思います。
特設サイトも開設!
本書の刊行に合わせて、特設サイトも開設しました。本を選んでくださった方々の写真の上にカーソルを合せると、その方の名言を読むことができます。ここからその名言をツイートすることもできるようになっています。
この写真を見ればわかるように、本書の最終章ではさらに意外な方々登場して本を紹介しています。本書の索引を見ると、これらの方々がどの本を多く推薦しているのかわかります。ある意味で、業界内の人気投票になっているとも言えますね。もちろん、MarkeZine読者の皆様にご協力いただいたアンケートの結果も紹介しています。ぜひ多くの手に取っていただければと思います。
予約・購入はこちらから(本書の発売日は10月11日です)
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