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『MarkeZine』(雑誌)

第108号(2024年12月号)
特集「2025年・広告の出し先」

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【2024年を振り返る】今年、世界の広告トレンドを牽引した10のキャンペーン

 2024年、今年も広告業界は革新と挑戦に満ち溢れていた。今回は、独自のクリエイティビティ、ソーシャルメディアでの広範囲な影響、そして社会的意義を重視した、2024年を象徴する10のキャンペーンを紹介。業界専門媒体や広告分析サイトを参考にし、革新性と影響力を基準に選定した。

1、Spotify Wrapped 2024

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出典

 Spotifyの年末恒例「Wrapped」キャンペーン。今年の目玉機能として、ユーザーの年間リスニングデータを解析し、AIがホストを務めるポッドキャスト形式での振り返りを提供した。個々のリスニング傾向について、AIが人間らしい会話スタイルで解説するユニークな体験が話題になった。ただし、この形式には「技術的な過監視」に対する懸念も指摘されている。

 また、アーティスト向けのWrappedも刷新。2024年版では、アーティストのリスナー数やトップファン、トップトラックの他に、アーティストの新しいクリップや新作のストリーミングパフォーマンスなどが視覚的なデータで提供され、ファンとの結びつきを強化する内容となった。

2、Pantone “Create Your World”

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 Pantoneの「Create Your World」キャンペーンは、人びとが色彩の世界を自由に探求し、創造性を刺激することを目的とした広告キャンペーン。2024年版は、主に「Peach Fuzz」という今年のカラー・オブ・ザ・イヤーに焦点を当てており、この色がもたらす安心感やコミュニティ感を強調した。

 キャンペーンは「TBWA\Paris」によって企画され、鮮やかで幻想的なビジュアルが特徴的。広告素材では、想像力を刺激するような自然や架空の世界を描き、視覚的に豊かな体験を提供した。Pantoneは、消費者に「自分だけの世界を創造する」よう促し、単なる色選びの範疇を超えた体験を提案している。

3、Liquid Death “Marketing BS”

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出典(YouTube)

 飲料メーカーLiquid Deathの「Marketing BS」パロディキャンペーンは、ソーダ業界の広告手法を風刺的に批判したユニークな取り組みだ。架空の商品「Pure Sugar(純粋な砂糖)」を「すべて砂糖、水はゼロ」というキャッチフレーズで紹介。モデルがこの架空の製品を宣伝するシーンを通して、砂糖が多量に含まれる飲料のマーケティングの滑稽さを強調した。

 動画では、Liquid Deathの健康的なフレーバー付きスパークリングウォーターの特徴として、市場で人気のあるソーダ飲料の高い砂糖含有量と対比している。このキャンペーンはYouTubeやInstagramなどで数百万回視聴され、ユーモアと教育的要素が融合したアプローチが多くの人びとに響いた。

4、Apple “Shot on iPhone”

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出典(YouTube)

 iPhoneカメラの優れた性能を、ユーザーが生成したコンテンツを通じて広く紹介したキャンペーン。世界中のユーザーが自身のベストショットを共有する「Shot on iPhoneチャレンジ」が実施され、選ばれた作品はAppleの広告や都市部のビルボード、店舗ディスプレイなどに展開された。

 中国市場では、iPhone 15 Pro Maxのカメラ機能を活用した15分間のショートフィルム「Little Garlic」が制作された。祖父との絆と自己受容を描いた感動的な物語で、光学5倍ズームやアクションモード、シネマティックモードが活用されている。これらの取り組みにより、Appleはユーザーとの結びつきを築いた。

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/01/07 09:45 https://markezine.jp/article/detail/47794

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