1、Spotify Wrapped 2024
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Spotifyの年末恒例「Wrapped」キャンペーン。今年の目玉機能として、ユーザーの年間リスニングデータを解析し、AIがホストを務めるポッドキャスト形式での振り返りを提供した。個々のリスニング傾向について、AIが人間らしい会話スタイルで解説するユニークな体験が話題になった。ただし、この形式には「技術的な過監視」に対する懸念も指摘されている。
また、アーティスト向けのWrappedも刷新。2024年版では、アーティストのリスナー数やトップファン、トップトラックの他に、アーティストの新しいクリップや新作のストリーミングパフォーマンスなどが視覚的なデータで提供され、ファンとの結びつきを強化する内容となった。
2、Pantone “Create Your World”
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Pantoneの「Create Your World」キャンペーンは、人びとが色彩の世界を自由に探求し、創造性を刺激することを目的とした広告キャンペーン。2024年版は、主に「Peach Fuzz」という今年のカラー・オブ・ザ・イヤーに焦点を当てており、この色がもたらす安心感やコミュニティ感を強調した。
キャンペーンは「TBWA\Paris」によって企画され、鮮やかで幻想的なビジュアルが特徴的。広告素材では、想像力を刺激するような自然や架空の世界を描き、視覚的に豊かな体験を提供した。Pantoneは、消費者に「自分だけの世界を創造する」よう促し、単なる色選びの範疇を超えた体験を提案している。
3、Liquid Death “Marketing BS”
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飲料メーカーLiquid Deathの「Marketing BS」パロディキャンペーンは、ソーダ業界の広告手法を風刺的に批判したユニークな取り組みだ。架空の商品「Pure Sugar(純粋な砂糖)」を「すべて砂糖、水はゼロ」というキャッチフレーズで紹介。モデルがこの架空の製品を宣伝するシーンを通して、砂糖が多量に含まれる飲料のマーケティングの滑稽さを強調した。
動画では、Liquid Deathの健康的なフレーバー付きスパークリングウォーターの特徴として、市場で人気のあるソーダ飲料の高い砂糖含有量と対比している。このキャンペーンはYouTubeやInstagramなどで数百万回視聴され、ユーモアと教育的要素が融合したアプローチが多くの人びとに響いた。
4、Apple “Shot on iPhone”
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iPhoneカメラの優れた性能を、ユーザーが生成したコンテンツを通じて広く紹介したキャンペーン。世界中のユーザーが自身のベストショットを共有する「Shot on iPhoneチャレンジ」が実施され、選ばれた作品はAppleの広告や都市部のビルボード、店舗ディスプレイなどに展開された。
中国市場では、iPhone 15 Pro Maxのカメラ機能を活用した15分間のショートフィルム「Little Garlic」が制作された。祖父との絆と自己受容を描いた感動的な物語で、光学5倍ズームやアクションモード、シネマティックモードが活用されている。これらの取り組みにより、Appleはユーザーとの結びつきを築いた。